レナト・アウグスト封じに成功。浦和のエヴェルトンが「アリガトウ」と照れ笑いを浮かべた理由

エヴェルトン(8番)も吠えた!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

真っ先にスコアラーを祝福。その光景が物語ることとはー――。

[ACL GS6節] 浦和 3-0 北京国安/2019年5月21日19:00/埼玉スタジアム2〇〇2

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)6節、浦和レッズが北京国安に3-0の勝利を収め、2年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。この試合でブラジル代表MFレナト・アウグストに自由に仕事をさせないミッションを果たしたのが、今季加入したブラジル人MFエヴェルトンだった。

 彼が対レナト・アウグストで心掛けたのは次の点だった。

「レナト・アウグストがセンターバックに近いポジションまで下がって受けることが多かったので、そういう時はそこまで危険に感じていませんでした。特にレベルの高い個人技の高い選手なだけに、絶対にスペースを与えてはいけないと気を配りました。試合の最初から最後まで全員でしっかりアグレッシブに守備ができて、一丸となった結束力を示せたと思います」

 何よりチーム全体で意図を共有し合い、連動した守備から攻撃に移行。3ゴールに結びつけられたことを収穫として掴んでいた。

「お互いが上手くシンクロできていました。一人目が奪いに行き、二人目、三人目と連動できていたと思います。そういった形でプレスがハマったことで、プレーしやすかったですね」

 そのなかでエヴェルトン自身も、レナト・アウグスト封じに加え、前線の選手たちを丁寧にフォロー。高い位置から相手に起点を作らせずプレスをかけた。今季ベストと言える試合で、ベストパフォーマンスを見せた。

「(今季ベストのプレーだったのでは?)アリガトウ。ただ常に満足することなく、もっと良いプレーを見せたいという欲求を持っていて、それが今日のプレーにつながったと思います。ここからです」

 FCポルト(ポルティモネンセでプレー)から今季レンタルで加わった26歳は、試合中の厳しい表情とは打って変わって、照れ笑いを浮かべた。

 武藤、長澤、興梠……ゴールを決めた選手に真っ先に駆け寄っていたのが、エヴェルトンだった。それは浦和その直前、彼がスコアラーたちを後方でしっかりフォローしていたことの証でもあった。

浦和のエヴェルトンは、北京国安のレナト・アウグスト(5番)封じに成功!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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