金崎夢生&トーレス強力2トップ完封に成功、FC東京の橋本拳人が明かす攻略法とは?

鳥栖のフェルナンド・トーレスと競り合うFC東京の橋本拳人(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

復帰戦、サポーターからの背中を後押しするチャントに「鳥肌が立った」。

[J1 25節] FC東京 0-0 鳥栖/2018年9月2日/味の素スタジアム

 右ハムストリングス筋挫傷で戦列を離れていたFC東京のMF橋本拳人が9月2日の25節サガン鳥栖戦で先発し、7月27日の18節V・ファーレン長崎戦(●0-1)以来の復帰を果たした。セカンドボールを拾って攻撃の起点になるなど存在感を示したが、「(コンディションは)状態もフィーリングも悪くなかったが、後半に入り、ちょっとふくらはぎがピリピリ来て、足がつりそうになったので」と大事を取り、59分に途中交代した。

 ボランチで出場した橋本が心掛けたのが、鳥栖の誇るフェルナンド・トーレスと金崎夢生の強力2トップに、いかに良い形でボールを入れさせず、放り込まれた際にはいかに素早くケアするかだった。

「割と早めに2トップへ放り込んできていたので、そのセカンドボールを拾ったり、入ったあとのプレスバックは、チームとしても、個人としても、意識して出来ていました。2トップにいい形でボールを入れさせず対応できました」

 守備面での狙いは成功した。それは2トップのシュート数1本(F・トーレス1本、金崎0本)、無失点という結果にも表れている。ピンチは限られていた。

 一方、鳥栖のゴールはこじ開けられなかった。5試合勝ち星なし。最近は2試合連続のスコアレスドローとあって、あと少し……何かが噛み合わずにいる。橋本は次のように課題を挙げていた。

「少し慎重になりすぎているところがあるので、もっと大胆に、仕掛けるところだったり、チャレンジしたりするところがあってもいいかもしれません。2列目などミドルシュートはもっともっとやっていっていいのかなと感じています。ただ、もちろん勝点3がほしかったが、決してネガティブな勝点1ではないと思っています」

 確かに勢いに乗っていた時期のFC東京は、攻めるときには攻める、というある意味、長谷川健太監督のチームらしい”気風の良さ”が、前線を活性化させていた。橋本の復帰により、好調時のようなバランスを見出せれば、再びそんな雰囲気も取り戻し、上昇気流に乗れるはずだ。

 試合前の練習、復帰した橋本の背中を後押しするように、大きなチャントが歌われた。それを聞いた瞬間、「とても嬉しく、すごく鳥肌が立って、『やってやるぞ』と期待に応えたい気持ちになりました」と心を打たれたという。そしてFC東京の”ナンバー18”は「勝点3を取れず、申し訳ない気持ちです。でも、まだまだチャンスはあるので、サポーターの皆さんとともに戦っていきたいです」と前を向いた。元FC東京指揮官のフィッカデンティ監督率いる鳥栖から掴んだ勝点1をターニングポイントにしたい。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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