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【浦和】ファブリシオ全治7か月…その穴を埋めるべき3人のキーマン

ナバウトの復帰は近いか。(C)SAKANOWA

ナバウトは間もなく復帰か? 一番の期待は。そして、あと1人――。

 浦和レッズは9月14日、1日に行われた25節のセレッソ大阪で負傷したFWファブリシオが左ヒザ前十字靭帯損傷と内側半月板損傷でポルトガルにて手術を受けたと発表した。全治は約7か月の見込み。今シーズン中の復帰は絶望的となった。

 今夏にポルトガルのポルティモネンセSCから加入したファブリシオは、これまでリーグ9試合6ゴールを記録。一気にチーム最多の興梠慎三の10得点に次ぐ得点を積み重ね、最近は前線でのコンビネーションの熟成を図っていた。

 C大阪戦は雷雨により試合開始が30分遅れた。天候に加えて寒暖差も激しいなか、ファブリシオは試合開始早々、ゴール前に飛び出し、ゴールラインぎりぎりで左足のクロスを放とうとした際にそのまま倒れ込んだ。一旦は試合に戻ったもののプレー続行を断念。李忠成と交代した。

 計算の立ち出したストライカーの長期離脱……。天皇杯優勝とリーグ戦での巻き返しを狙う浦和にとっては、まさに痛手だ。

 彼の戦力的な穴をいかにして埋めるべきか。

 まず、オーストラリア代表としてロシア・ワールドカップに臨み右肩を傷めたFWアンドリュー・ナバウトも復帰が近づいている。ブランクがあるだけに、試合勘を取り戻すまでには時間が掛かるかもしれない。ただ、まずは「切り札」など戦力として見込めれば、チームとしての戦い方の幅は増えそうだ。

 そして最も期待が掛かるのが李だろう。そのファブリシオと交代出場したC大阪戦、意地の今季初ゴールを奪取。18節のサンフレッチェ広島戦(〇4-1)でファブリシオにPKを譲った”幻の1点”もあった。これまでもチームが勢いに乗るとき、必ず李がゴールを決めてきた。いずれにせよ彼のゴールなくして、浦和の浮上はないと言って過言ではないだろう。

 そしてもう一人、意地を見せてもらいたいのがキュラソー代表FWマルティノスだ。ファブリシオの加入に伴い、18節以降はベンチ入りしているものの、8試合連続で出場機会を得られずにいる。今季リーグ戦は無得点。彼の初ゴールが生まれれば、チームの底上げにもつながり、ギアも一段階上がるはずだ。

 一方、来季は外国籍選手枠の緩和が確実視されている。クラブには先を見据え、新戦力の獲得なども検討を進めたい。

文:サカノワ編集グループ

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