【浦和】スコルジャ監督が『前線』の補強に言及「レッズのようなビッグクラブでは6か月ごとの新たな血の注入が大切」
川崎戦に向けて抱負を語った浦和のスコルジャ監督。(C)SAKANOWA
戦力を入れ替えていくべきだと考える理由も語る。
[J1 18節]浦和 – 川崎／2023年6月24日19:30／埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が６月22日、オンラインによる定例の記者会見に臨み、24日のホームでの川崎フロンターレ戦に向けて抱負を語った。
リーグ戦二巡目に突入した最初の対戦に。２年前の王者は前半戦９位と出遅れたものの、やはり地力はある。AFCアジアチャンピオンズリーグ（ACL）ファイナル直前に組まれた４月23日のアウェーゲームは、ブライアン・リンセンの一撃で1-1で引き分けている。
スコルジャ監督は「（浦和のスタイルについて）チームスタイルが変わってきているのはいいことで、そのためにハードワークをしています。そのプロセスをよりスピードアップしたいです。“徐々に”になってきています」と現状を捉える。そして「そのスタイルを変えるなか、いくつか参考にしている一つが川崎フロンターレです」と明かした。
「川崎は自分たちが持ちたいだけボールを持てるチームです。焦れずにポゼッションができて、ファイナルサードでの素晴らしいソリューション（形）を持っています。この試合で結果を残すためには、まずしっかりとした守備が求められます。そしてボールを奪ったあと、『守』から『攻』へ注意深くプレーしなければいけません」
また前半戦（17試合終了）は、実に12試合で相手に先制点を奪われている。この課題について問われた指揮官は「いい質問ですね」と頷き、「最も大きな改善点の一つは立ち上がりの強度だと思います。それが不十分な試合が多かったです。我々がやろうとしていることを試合開始から見せるためには、どうすればいいかという仕事があります」と語り、次のように分析した。
「そこの答えを私も探しています。（与えた先制点について）共通したパターンがありませんでした。試合によっては集中が不十分でした。試合によっては予想していたのと異なる形で挑んできた相手が良かったケースもあります。その部分はこれから分析し解決策を導き出したいです。
ただ、先に失点した試合の結果は実はそこまで悪くありません。その12試合のうち負けたのは３試合。データのなかでポジティブな部分を拾うならば、そういった面が挙げられます。ただし前半を改善すれば拾える勝点も増えるはずです」
また、その「改善策＝ソリューション」として、新戦力の補強なども必要と考えるか？ という問いに、指揮官は「難しい質問ですね」と苦笑いを浮かべて、次のように答えた。
「浦和は、フロント、サポーターからも大きな期待を寄せられるビッグクラブです。我々は毎日クラブハウスに来ていますが、そのプレッシャーを感じています。もちろん、このビッグクラブでは、それが当たり前です。
ただこのプレッシャーは全員に対していい効果を生むわけではありません。練習では好調なのに、試合でパフォーマンスを発揮できないなど、うまくマネジメントできない選手もいます。そういった意味では、浦和レッズのような野心的なビッグクラブは６か月ごとに新たな血を注入することも必要ではないかと思っています。そういった意味で、今後のいい動きがクラブにも要求されると思います」
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その“新たな血”について、求められるのは「前線」と具体的に挙げた。すでに浦和の補強についてはいくつかの噂が出ているが、果たして――。