【サッカー日本代表】新4バック構想。遠藤航「左サイドバック」起用も選択肢
日本代表の4バック構想。(C)SAKANOWA
北中米W杯の“前哨戦”、あるいは3バックでの最終ライン抜擢も。
[親善試合]メキシコ代表 – 日本代表/2025年9月7日11:00(現地6日)/オークランド・コロシアム(米国)
北中米ワールドカップ(W杯)まで約9か月と迫るなか、サッカー日本代表が米国のオークランド&コロンバスで、メキシコ代表、アメリカ代表と対戦する。いずれもW杯本番のグループステージでも同組になり得る可能性があり、まさに前哨戦となる。
最新のFIFAランキングは、メキシコ13位、アメリカ15位、日本17位。
W杯モードへ切り替えるなか、今回の遠征での注目の一つが4バックへの“回帰”に着手されるかどうかだ。アジア最終予選では、あくまでも“アジア対策”として、守備的な相手が多いなか、ウイングバックに三笘薫や堂安律と本来ウイングである攻撃的な選手を配置。実際、結果も残し、世界最速でのW杯出場権獲得を果たした。
ただし最終予選で一番のライバル国だったオーストラリア相手には1勝もできないなど、力のある相手に結果を残せなかったにも事実だ。今後は3バックであっても、WBに守備的なタレントを配置するなど、W杯本番モードへ徐々にシフトしていくことになる。
とはいえ今回、これまでの3-4-2-1でスタートし、メキシコに太刀打ちできるのか挑むのではないかと予想される。
まずは腕試し。森保一監督は北中米W杯へ3バックと4バックについて、「どちらか、ではなく、どちらもできるようにする」と、カタールW杯のように併用を基本方針に掲げている。もしかすると、試合途中……あるいは早い段階で、3バックから4バックに変更することも考えられる。
今回は守田英正、田中碧、町田浩樹、伊藤洋輝、冨安健洋、高井幸大と守備陣を中心に多くの主力が負傷により欠場。安藤智哉もケガで参加を辞退した。さらに移籍問題に揺れる中村敬斗も未招集である。
そうしたなか左サイドバックを本職とする選手がいない。長友は日本代表ではかつて主力だったものの、現在FC東京では右SBとしてプレーしている。ポリバレントが売りの佐野航大が所属先で起用された経験はある。
そう考えると、リバプールFCの4バック全てでプレーしているキャプテン遠藤の起用も十分あり得る。森保監督も遠藤について、最終ラインでのオプション起用も考えていると以前に語っていたが、なかなか実現せずにいた。加えて所属先で1年以上、90分間コンスタントに戦えていないのも実は気掛かりな点である。
もちろん、W杯本番で対戦する可能性がある相手に、そこまで手の内を見せていいか!? という面もあるが、本大会では間違いなく大幅にメンバーが変わっている。日本より上位国にどのようにすれば匹敵できるかを探るのもテーマであり、遠藤の最終ラインはむしろ見てみたいところだ。
ちなみに、Jリーグの湘南ベルマーレと浦和レッズ時代には3バックに入り、攻撃面やビルドアップの面でも力を発揮している。ストッパーとして、そのあたりのイメージを共有できずにいる瀬古歩夢や渡辺剛らの“お手本”になってみるのも、チームにとってプラスになるはずだが――。
関連記事>>【サッカー日本代表】メキシコ戦スタメン予想。久保建英、三笘薫、堂安律…中盤は強力! 遠藤航の最終ライン起用も
メキシコ代表 対 日本代表戦は、日本時間9月7日11:00(現地6日19:00)、カリフォルニア州オークランドのオークランド・コロシアムで開催される。