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【なでしこ】台湾戦以外、最近8試合未勝利。ニールセン監督「半歩足りない。そこにフォーカスしたい」。欧州遠征ノルウェーに敗戦

ノルウェー戦に臨んだ日本女子代表のスターティングイレブン。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

11月には長崎でカナダ代表と対戦、来年3月に女子W杯アジア予選。

[親善試合]ノルウェー 2-0 日本/2025年10月29日(現地28日)/エスタディオ・ムニシパル・デ・ラ・リネア

 なでしこジャパン(日本女子代表)がヨーロッパ遠征での親善試合第2戦、ノルウェー女子代表に0-2で敗れた。初戦はイタリア女子代表に1-1で引き分け、今回は1分1敗に終わった。

 ニルス・ニールセン監督の就任直後、日本はアメリカで開催された「シービリーブスカップ」でホームのアメリカ女子代表を下すなど3連勝で優勝。幸先の良いスタートを切った。

 しかしその後、ニールセン監督の人望もあってブラジルやスペインといった強豪との対戦も実現できてきたが、台湾戦以外では8試合未勝利となっている。今回アウェーではあったが、ランキングでは日本(8位)より下位の相手(イタリア12位、ノルウェー13位)に勝てなかった。

 とりわけストライカータイプの人材が出て来ないため、ゴール前までのビルドアップのレベルは高いものの、そこからフィニッシュにつなげる攻撃のパターンを作れずにいる。

 ニールセン監督は試合後の記者会見で、次のように語った。

「相手のほうが速く、強かった。日本の選手たちのプレーが十分とは言えませんでした。アジアカップ(2027年のブラジル女子ワールドカップ予選)まで、あと一回キャンプができるので、足りないものにしっかりフォーカスしていきたいです。フィニッシュまで持ち込めずにいる半歩足りない状況だと思います」

 指揮官は受け身になってしまっていた点も課題に挙げた。

「相手の動きに反応する感じで、自分たちから活発に動くシーンが見えませんでした。日本代表の強みは、その積極さが命綱だと感じているので、常に出していかないと難しいゲームになって勝てないと思います」

 今回のような体格差があるチームを相手にする時こそ、日本らしさを積極的に出すことが求められると強調していた。

「全選手が本当に勝ちたいという強い気持ちや欲望を表してもらいたい。そのうえで、しっかり追求していきたいと思います」

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 なでしこジャパンは11月に日本国内で合宿を行い、29日に長崎でカナダ女子代表と対戦する。