ロアッソ熊本の大木武監督が退任。J1まで“あと1点”から3年、1点差でJ3降格
ロアッソ熊本のエンブレム。(C)SAKANOWA
「地域の皆さまからより一層愛される存在となることを心より願っております」
来季J3リーグ降格が決まったロアッソ熊本は11月29日、大木武 監督(Takeshi OKI)が2025シーズン限りで退任すると発表した。
64歳の大木監督はFC岐阜を経て、2020年から熊本を指揮。2022シーズンにはレギュラーシーズンを4位で終え、J1昇格プレーオフに進出した。しかし京都サンガF.C.とのJ1参入決定戦で1-1で引き分けて、あと1ゴール足りず、規定によりクラブ初のJ1昇格を逃した。
その直後から、熊本は主力の多くが引き抜かれて、苦しいシーズンが続いた。そして今季最終節はヴァンフォーレ甲府とスコアレスドローに。執念の4ゴールを決めたカターレ富山に得失点差「1」差で抜かれ、18位に終わりJ3降格が決まった。
大木監督は次のようにコメントしている。
「このたび、2025シーズンをもちましてロアッソ熊本の監督を退任することとなりました。在任期間中、クラブを支えてくださったすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。
日頃よりクラブの活動に多大なるご支援を賜っておりますスポンサー各社の皆さまに、まず深く感謝申し上げます。皆さまのご理解とご協力が、クラブの歩みを力強く支えてくださいました。
また、どんな時も温かい声援を送ってくださったサポーターの皆さま、試合運営やクラブ活動を支えてくださったボランティアスタッフの皆さまにも、心より感謝いたします。皆さまの存在が、 選手とクラブの大きな力となっておりました。
クラブの運営を支えてこられたアスリートクラブ熊本の藤本社長をはじめ、日常業務を担われる社員の皆さまに対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。皆さまのご尽力があってこそ、監督としての職務を全うすることができました。
また、クラブ強化を担ってこられた強化部スタッフ、日々ともにチームづくりに携わってくれたコーチングスタッフ、選手のコンディションを支えてくれたメディカルスタッフ、チーム運営の 最前線で支えてくれたマネージャースタッフの皆さんにも、深く感謝しております。皆さんの専門性と献身が、チームの基盤を支えてくれました。
ロアッソ熊本で過ごした時間は、私にとって大変貴重でかけがえのない経験となりました。クラブが今後さらに発展し、地域の皆さまからより一層愛される存在となることを心より願っております。これまで本当にありがとうございました」
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クラブによると、大木監督からはこれまでに退任の意向が示されていたということだ。




