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【京都】豊川雄太、ピッチで初めて涙「やっとゆっくり寝られる。美味しくご飯も食べられます」。J1参入プレーオフ決勝、熊本から“残留決定弾”

豊川雄太。 (Photo by Carlos Rodrigues/Getty Images)

何本外してもいい、1本決めればいい――自らに言い聞かせ有言実行する。

[J1参入PO 決勝] 京都 1-1 熊本/2022年11月13日13:05/サンガスタジアム by KYOCERA

 J1参入プレーオフ(PO)決勝の京都サンガF.C.対ロアッソ熊本戦、京都をJ1残留へと導くゴールを決めたFW豊川雄太は試合後、「やっとゆっくり寝られます。美味しくゆっくりご飯も食べたいです」と安堵のため息をつき、初めてピッチ上で涙を浮かべたとも語った。

「いや、やっとゆっくり寝られます。プレッシャーを感じていて、食事が喉を通らない日もありました。ようやく美味しいごはんをゆっくり食べて、何も考えずに寝られます」

 そう豊川はJ1残留達成に安堵の笑顔を浮かべた。 

 相手に主導権を握られるなか、その背後にできていたスペースを見逃さず突いた。熊本のミスが複数重なったところをモノにして、ストライカーらしい一撃必殺の気持ちのこもったシュートを突き刺してみせた。結果的にこれがJ1残留決定弾となった。

「(松田天馬がボールを収めた瞬間)ボールが来るなと思いました。キーパーの手が届かないところを狙って浮かしました。特長を生かせたと思います。今日は何本外しても1点取れればいいというメンタリティでいました。雨も降りフィーリング的にはいい感じではなかったのですが、試合の中で上手く切り替えて、1本1本集中してゴールを狙っていました」

 俺が決める――。その自信はあった。いや、そう自分自身に言い聞かせ、それを有言実行させた。

「こういう舞台で決められる変な自信がありました。それに、みんながつないでくれたボールでした。責任をもって蹴りました」

 そして試合後には歓喜の涙を浮かべた。豊川がキャリアで初めて流した涙だったという。

「それだけプレッシャーを感じていたのかもしれません。自然と出ました」

 シーズン途中に脳震盪による離脱期間を経て復帰してからは、レギュラーとして京都を前線で牽引してきた。リーグ16位に終わったことに責任を痛感していた豊川は、一つ大仕事を成し遂げて、さらに頼れる男へと突き抜けた。

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