【中止までの経緯】板倉滉のアヤックス謝罪「まったく許しがたい」、発煙筒・花火大量投下で試合延期
発煙筒・花火投下で試合中止に。アヤックスが声明を発表。(クラブ公式インスタグラムより)
約40分の中断を経て再開されたが…。
[J1 14節] アヤックス – FCフローニンゲン / 2025年12月1日(現地11月30日) / ヨハン・クライフ・アレナ ※無効試合で中止・延期に
オランダ1部リーグ(エールディビジ)14節、アヤックス・アムステルダム対FCフローニンゲンの一戦は、アヤックスサポーターによる大規模な花火・発煙筒の発火と投げ込みで二度中断され、試合開始5分の時点で中止となった。
現地メディアによると、大量の花火は先日亡くなったサポーターへの追悼目的だったという。
キックオフからちょうど5分に達すると、アヤックスサポーターのゴール裏で大量の発煙筒が焚かれ、バックスタンドでは花火も盛大に打ち上げられた。
5分8秒の時点で、選手・観客の安全を優先するため、主審は選手たちにロッカールームへ戻るよう指示した。スタジアムには煙が充満し、発煙筒やロケット花火がピッチに投げ込まれ、芝の一部が焦げる事態に。
その後、スタッフがピッチ上の発煙筒や花火を回収。中断から33分後にアヤックス、1分後にフローニンゲンの選手がピッチに戻り、再びウォームアップを開始した。
そして中断から41分後、フローニンゲンのドロップボールで試合が再開された。
ところが再開直後、再び一部サポーターが発煙筒を焚き、その一部をピッチに投げ込んだ。ピッチ上に炎がある異様な光景となり、主審は再度試合を止めて、選手たちにロッカーに戻るように伝える。するとその段階で、試合の中止・延期が決定した。
アヤックスは公式サイトで、次のように声明を発表した。
「今晩スタジアムで起きた事態はまったくもって許しがたいものと認識している。何らかの形で影響を受けたすべての方に深くお詫びしたい。観客と選手の安全が脅かされた。これは決して容認できない。
私たちはこの不正行為から断固として距離を置く。花火類はスタジアムに持ち込むことが禁止されている。
スタジアムの該当エリアにいた観客は全員、身体検査を受けている。また開場前と観客入場時には、花火探知犬も投入されていた。追加の予防措置も講じられた。
にもかかわらず、この事態を防げなかった。当然ながら、カメラ映像を確認し犯人を特定するとともに、責任者を特定するための他の手段も調査する。これにより犯人が特定された場合、適切な措置を講じる」
アヤックスの板倉滉は古巣フローニンゲンとの一戦で先発。中断が告げられた際、元チームメイトと状況を確認し合う様子も見られた。
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現地メディアは、オランダサッカー協会やエールディビジからアヤックスに対して、ゴール裏の一部閉鎖など厳しい処分が科される可能性を報じている。




