【移籍】仙台キャプテン郷家友太が4年ぶり神戸復帰。その決断の理由とは?
神戸での郷家友太(27番)とイニエスタ(8番)。(C)SAKANOWA
「ぎりぎりで上がれなかった2シーズンが終わり、自分の中でJ1への思いがどんどん強くなっていきました」
J1リーグのヴィッセル神戸は12月25日、ベガルタ仙台のMF郷家友太(Yuta GOKE)を完全移籍で獲得したと発表した。2018年から2022年まで在籍した神戸へ、4年ぶりの復帰となる。
郷家は1999年6月10日生まれ、宮城県出身の26歳。身長183cm・体重74kg。ベガルタ仙台のアカデミー、青森山田高を経て神戸に加入した。若手時代にはアンドレ・イニエスタとともにプレーし、J1リーグ通算108試合に出場。2019シーズンの天皇杯では、クラブ史上初となる主要タイトル獲得を経験した。
2023年からは仙台に加入。J2リーグで3シーズンにわたり主力としてプレーし、2025シーズンはリーグ37試合に出場して10得点を記録。キャプテンとしてチームを上位へけん引した。
復帰にあたり、郷家は神戸を通じて次のようにコメントしている。
「ヴィッセル神戸に関わる全ての皆さん、お久しぶりです。もう一度、クリムゾンレッドのユニホームを身に纏えることや、ノエビアスタジアム神戸で闘えることを嬉しく思います。3年前より大きくなった姿をお見せできるように、このチームのために闘い、一つでも多くの勝利とゴールを届けられるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
一方、仙台を通じては、移籍を決断した理由を率直に明かした。
「ヴィッセル神戸へ移籍することを決断しました。最終戦が終わり、決断するまでの2週間は本当に苦しかったです。このチームと一緒に上がっていくことも考えていましたが、ぎりぎりで上がれなかった2シーズンが終わり、自分の中でJ1への思いがどんどん強くなっていきました。そう思っている自分を止めることができず、覚悟を決めました」
さらに、クラブとサポーターへの感謝も口にしている。
「ベガルタ仙台というクラブは、自分が想像していた何倍も最高のクラブでした。満員のユアスタを何度も見せてくれたサポーターの皆さんの熱量、パートナー企業や会社の皆さんの温かさは、僕の誇りです。帰ってきてからの3年間、本当にありがとうございました。いってきます!!」
神戸は2026年、前サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督のもと、新たなスタートを切る。その構想の中で必要とされた。
いま読まれている記事>>「真摯な反省が見られず」黒田剛監督と町田にけん責処分。暴言・排除発言をJリーグが認定
若手だった頃とはまた異なり、仙台で積み重ねてきた経験と責任を背負い、郷家がJ1の戦いへ帰還する。




