【神戸-札幌】ジェイの得点は「新ルールではハンド」が妥当だった

札幌のジェイ。(C)SAKANOWA

『攻撃側が手に触れて得点』は、すべてノーゴールに。

[J1 25節] 神戸 2-3 札幌/2019年8月31日/ノエビアスタジアム神戸

 ヴィッセル神戸対北海道コンサドーレ札幌戦、1-1で迎えた52分に札幌が決めた勝ち越しゴールの場面。ゴール前での空中戦の競り合いで、札幌のFWジェイが神戸DFトーマス・フェルマーレンに肘を出す形でブロックしてヘディングで合わせると、ボールが頭のあと腕に当たってゴールへ向かった。しかも、よく見ると、そのシュートはGK飯倉大樹がクリアし、ゴールラインを割っていなかったのではないか。いくつか疑問が残るこのシーンとなっていて、DAZNの『Jリーグ・ジャッジ・リプレイ』で取り上げられ、JFA(日本サッカー協会)の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーが、その判定について詳しく説明をした。

 このシーンで議論になったのは大きく3点。

1)ジェイがフェルマーレンと競り合い、肘も出していてファウルだったのではないか。

2)その際、ヘッドに当たったあとハンドのファウルになるのではないか。

3)そもそもボールはゴールラインを割っていないのではないか。

 上川氏は「結論から言うと、ハンドでゴールを認めるべきではなかったと言えます」として、次のように解説した。

「これをレフェリー(東城穣主審)がフィールド上でどのように見るべきかを考えると、非常に難しさがありました。(VARであれば)新ルールで攻撃側はたとえ偶発的でも手に当たっている事実があれば、ゴールは認められなかったと言えます。攻撃側の選手がそのプレーによって利益を得ているので、ノーゴールとなります」

 上川氏はそのように、ハンドが見逃されたことが、このシーンでは最も重大だったと説明していた。国際サッカー評議会(IFAB)の通達で統一された新ルールでは(Jリーグは8月から採用)、意図の有無に関係なく攻撃側の選手の手や腕に直接当たってゴールになった場合はハンドの反則になる。今回はそれに明らかに該当いたという。

 ただ、ジェイのフェルマーレンへの肘打ちはファウルだったのではないか、ゴールラインを割っていたかどうか、その点についての検証と議論は行われなかった。プレーを最も近くで見ていた主審の判定が尊重されるべきだというスタンスでもあるのだろう。

 ただ、フェルマーレンは口内の裂傷を負っていた。より大きなケガを負っていた危険性もあるだけに、競り合いの基準については、より明確に示されていく必要性も感じられた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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