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【神戸】まるでキャプ翼!イニエスタが「悪い流れ断ち切る証明」とWワンツーから芸術的決勝点

神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「三浦監督のとても明確なコンセプトのもと、気持ち良くプレーできています」

[J1 29節] 神戸1-0名古屋/2020年9月30日/ノエビアスタジアム神戸

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが名古屋グランパス戦の60分に右足を振り抜いてゴールネットを揺らし、これが決勝点となって1-0の勝利を収めた。神戸は3連勝、三浦淳寛体制になって2連勝だ。

 鮮やかな連係からの芸術的な一撃だった。

 古橋亨梧からドウグラスへのクサビの落としを、イニエスタが受ける。イニエスタがツータッチしたあと再び前線に入れると郷家友太とのワンツーから、最後は右足で正確に合わせて、ゴール隅を突いてみせた。

 神戸のキャプテンにとって今季2点目。ここ3試合9ゴール中8得点に絡むという圧巻の活躍ぶりだ。

 イニエスタはゴールシーンについて、「コンビネーションがたくさんつながった、タッチ数の多いプレーでした。最後にゴールという形で締めくくれただけに喜んでいます。こうしたプレーをできるだけのクオリティを持った選手が、ウチには揃っています。そういったプレーを今後も増やし、自信を持ってやっていくべきだと思います」と、2本の縦パスのリターンから生まれた、まるでキャプテン翼のワンシーンを連想させるような“Wワンツー”のゴールを喜んだ。

 これでトルステン・フィンク前監督の退任後、3連勝を収めた。イニエスタは「今日こうして生まれたゴールで勝利できたことは、チームの糧にしていきたいです。悪い流れを断ち切ったと証明できた試合になったと思います」と頷いた。

 イニエスタはポゼッションへのこだわりを改めて口にする。そこは三浦監督と意思が共通していると言う。

「三浦監督はとても明確なコンセプトを持っています。そのコンセプトのもと、気持ち良くプレーできていると感じます。準備する時間は限られていますが、勝利が目指すサッカーをしっかり自信を持って身に付ける手助けになっています。チームとしてはこの方向性で進めればと思います。90分すべては難しくても、ゲームの大半を支配するための選手は揃っています。それを目指し、成長を続けていきたいです」

 神戸のナンバー8はそのように確信に満ちた言葉を続け、最後は「ありがとう。コンバンハ。おやすみ!」と日本語で締めくくった。

 次戦は10月4日、アウェーで横浜F・マリノスと対戦する。

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[文:塚越始]

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