「最高の気分」藤田譲瑠チマがブンデス初得点。遠藤航の負傷離脱で、日本代表の“中心”としても期待
藤田譲瑠チマ 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
鎌田大地のような2列目とボランチの併用も選択肢か
[ブンデスリーガ 23節] St.パウリ 2-1 ブレーメン/2026年2月23日(現地22日)/ミラントア・シュタディオン
ドイツ・ブンデスリーガ1部第23節、残留争いの直接対決はザンクト・パウリが2-1でヴェルダー・ブレーメンを下して、プレーオフ圏16位に浮上した。
1-1で迎えた70分、日本代表MF藤田譲瑠チマがブンデスリーガ初ゴールを記録した。マノリス・サリアカスからのマイナスの折り返しをペナルティエリア内で冷静にトラップ。逆サイドにシュートを突き刺して、これが決勝点となった。『ビルド』によると、藤田は試合後、「大事な試合でゴールを決められて最高の気分です」と喜びを爆発させた。
St.パウリは5勝5分13敗で勝点20に伸ばし、残留圏15位のVfLヴォルフスブルクとも勝点で並んだ。
安藤智哉もフル出場で貢献した。一方、菅原由勢と長田澪(ミオ・バックハウス)の所属するブレーメンは降格圏の17位に転落。長田はフル出場、菅原はベンチ入りしたものの出場機会を得られなかった。
今季シント=トロイデンVVからSt.パウリに加入した藤田は、初の5大リーグ挑戦となったなか、ブンデスリーガ22試合、DFBポカール4試合の計26試合に出場し、主力の座をしっかりつかんでいる。
今回の初ゴールがアピールとなり、3月シリーズ(3月28日のスコットランド戦、31日のイングランド戦)に臨む日本代表入りの可能性も高まった。もちろん、藤田が目指すべきはメンバー入りではなく、今回のようにインパクトと結果を残すことにある。
FIFA北中米ワールドカップ(W杯)開幕まで4か月を切ったなか、代表チームのボランチは不安要素が少なくない。キャプテンの遠藤航が左足首を負傷して長期離脱を強いられ、本大会に間に合うかどうか微妙な状況だ。守田英正も負傷を繰り返していて、田中碧はリーズ・ユナイテッドでレギュラーとしては出場できずにいる。
藤田も開幕当初はボランチを務めたが、最近は2列目のシャドーで起用されている。この日も試合終盤に股関節を傷めて交代しているのは気掛かりではある。年代別を含め代表カテゴリーではボランチやアンカーとして局面を打開する役割を担ってきたが、そのあたりを森保一監督は、どのように判断するか。鎌田大地のように、シャドーとボランチの併用は一つの可能性としてはあり得そうだ。
この初ゴールを皮切りに勢いに乗り、チームを救えるか――。24歳のセンターハーフが、まさにサッカー人生の勝負どころのど真ん中にいる。




