【豪州発】水沼宏太が今季初先発で初ゴール!「今日はキテる」確信の一撃で首位ジェッツ牽引
ニューカッスル・ジェッツの水沼宏太が今季初先発で初ゴール! まさに渾身の一撃!! 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
シドニーFCに2-1で競り勝つ。「『絶対やってやる』って気持ちを抑えながら……」
[豪州Aリーグ 22節]シドニーFC 1-2 ニューカッスル・ジェッツ/2026年3月22日/アリアンツ・スタジアム
オーストラリアAリーグ第22節、首位ニューカッスル・ジェッツがアウェーでシドニーFCに2-1で勝利を収めた。前節の敗戦で2位に勝点差を詰められていたなか、ジェッツは再び差を広げる大きな白星を手にした。
ジェッツの水沼宏太は4-2-3-1の左MFで今季初先発。試合開始から積極的に攻撃に関与しチャンスを作り出した。
右サイドからのクロスに合わせてゴールネットを揺らした場面は、クロスがラインを割っていたとしてノーゴール判定となる。さらに25分、ウィル・ドブソンのシュートのこぼれ球に反応し右足を振り抜くもポストを直撃した。
「やってしまったとは思ったけど、それ以上に『今日はキテる!』と思った」
水沼のその感覚が結実したのが33分だった。マックス・バージェスのフィードに反応し、バウンドするボールをダイレクトで合わせて先制ゴールを奪った。
「見ている人たちは(ボールが)ちょっと外側に行ったと思ったかもしれないけど、自分的には抜群のところにボールを置けたので、これは足振ろう! と。うまくキーパーの前でバウンドさせることもできました」
今季はハムストリングスの負傷もあり出遅れ、復帰後もチームが好調だったため出場機会が限られていた。それだけに、この試合でつかんだ先発のチャンスにかける思いは強かった。
「ここで決めれば自分の価値を、もう一回、(自分の手で)引き戻せると思った。『絶対やってやる』って気持ちを抑えながら……出しすぎると良くないという感覚も自分の中にあったから。平常心を保ちつつ、だけど自分の中で絶対にこのチャンスをモノにするつもりでした」
水沼は1-0とリードした59分に交代した。するとその後、チームは同点に追いつかれる展開となった。
84分にはペナルティエリア内のプレーでVARが介入。オフサイドにより、ハンドの可能性があったもののPK獲得とはならなかった。
迎えたアディショナルタイムだった。右からのクロスをベン・ギブソンが押し込みジェッツが勝ち越し! 劇的な展開に水沼もベンチから飛び出して、歓喜の輪に加わった。
「オーストラリアではベンチメンバーが飛び出していくことはあまり見ないんです。でも今日は全員が行ったでしょ? それだけみんなこの試合に懸けていたんです」
この勝利で、ジェッツは2位との勝点差を再び4に広げた。日本にいた時のように、水沼の気迫のこもったプレーがチームメイト、さらにはスタジアムにいるサポーターにまで伝播して熱を帯びていく。そんな熱く痺れる1勝をつかみとった。
photos and text by Noriko HAYAKUSA
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