監督解任の浦和に惨敗を喫した川崎、長谷部監督の采配以上に気になる責任逃れの守備。これでは…勝てないか

川崎の脇坂泰斗。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

混迷期の鹿島とも類似している――

[J1百年構想リーグ 地域ラウンド第13節]浦和 2-0 川崎/2026年4月29日15:00/埼玉スタジアム2002

 特別大会「J1百年構想リーグ」地域ラウンド第13節、川崎フロンターレは浦和レッズに0-2で敗れ、リーグ戦での連勝は2でストップした。

 マチェイ・スコルジャ監督の解任に伴い、前日から暫定的に指揮を執ることになった田中達也監督率いる浦和は、変則的な3-4-2-1で仕掛けてきた。すると川崎は完全に受け身になり、マテウス・サヴィオに先制点を許す。後半に立て直すかと思われたが、ややプレスを強めた時間帯、小森飛絢に追加点を決められ、そのまま敗れた。

 長谷部茂監督は試合後のDAZNのフラッシュインタビューで、「守備のところでうまく立ち回れなかった。押し込まれる回数が多く、ボールを奪ってカウンターを狙っていたが、攻撃も少し単調になってしまったと思います」と振り返った。

 指揮官は「いいところはあまりなかった」と完敗を受け止め、「試合の入り方も、やられてしまいそうだから受けるのではなく、自分たちからやっていく姿勢に修正しなければいけない」と課題を挙げた。

 長谷部監督の采配を疑問視する声もある。一方、選手たちの不甲斐なさが目立ったのも紛れもない事実だ。

 最前線からプレスがかからず、ラインは下げ続けた。サイドハーフ、サイドバックはボールウォッチャーとなり、クロス対応では最終的にセンターバックやGKスベンド・ブローダーセン頼みになる場面が90分間続いた。

 つまり、責任を他人に委ねるような負の連鎖に陥っていた。浦和の仕掛け方をある程度把握した後半でも、その受け身の姿勢は変わらなかった。それでは、勝てるはずもない。

 目標を見失っているのかもしれない。それは浦和と共通する部分でもある。ただ、この日の“誰もボールを奪いにいかない守り”は、戦術的な問題を超えた危うさを感じさせた。

 誰も修正をかけられない――。そんな沈黙の停滞が、ちょうど1年前のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート決勝での敗戦から続いている印象を受ける。

 川崎から鬼木達監督を迎え入れて復活した鹿島アントラーズと裏腹に、欧州と南米路線の共存や切り替えに苦しんでいる(現在の鹿島はその試みの成果も見え始めているが……)。混迷期の鹿島とも類似しているが、川崎は模索の時期に入ってしまったようだ。

 加えて、立ち返るスタイル、というのが果たしてあるのか。その共通のビジョンが見えないところも懸念材料だ。

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