【なでしこ】谷川萌々子「あれは自分史上トップ5に入るような…」。“ゼロトップ”で躍動、衝撃ミドル砲炸裂!

南アフリカ戦で約25メートルのミドル弾決めた日本女子代表の谷川萌々子。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

南アフリカ戦、狩俣新体制で示した新たな可能性

[国際親善試合] 日本女子代表 5-0 南アフリカ女子代表/2026年6月6日/YANMAR HANASAKA STADIUM(ヤンマーハナサカスタジアム)

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)が清家貴子と藤野あおばの2ゴール、谷川萌々子の約25メートルのスーパーゴールなどで、南アフリカ女子代表に5-0の勝利を収めた。

 狩野倫久監督の初陣、この日のスタジアムを最も沸かせたのは29分の谷川の一撃だった。

 スローインから相手のプレスをかわしてドリブルで持ち上がると、そのまま右足を一閃! 重心の乗った強烈なミドルからのショットがゴール右上へ突き刺さり、GKはほとんど反応できなかった。

 谷川は試合後、「あれは自分史上トップ5には入るような……笑」と、はにかみながら振り返った。その表情からは得意のミドルシュートへの確かな自信もうかがえた。

 また「誰かが落ちたら誰かが上がる意識は日常の練習から持ってやっています」と語り、この1年間、世界の強豪と戦い続けるなかで培ってきた連係面の成熟も感じさせた。

 もっとも、前半は決して楽な展開ではなかった。ボールを持てば複数のDFに囲まれ、厳しいコンタクトを受ける場面も少なくなかった。

 谷川自身も「嫌なところで身体を当てられていた」と振り返る。その状況を一変させたのが、あのミドルシュートだった。

 もちろん、世界最高峰レベルのFCバイエルン・ミュンヘン女子で経験を積む彼女の武器はミドルだけではない。フィニッシャーとしてゴールを奪う力に加え、決定機を生み出すラストパスも魅力だ。この日も数多くのチャンスを作り出していった。

 今回のゼロトップ起用については、キャンプ前から伝えられていたという。

「ライン間でボールを受けて前線にアシストしたり、自分で打開してシュートを打つには、このポジションはやりやすいです」

 そう手応えを口にした。

 もちろん、この形がそのまま世界の強豪相手に通用するかは未知数だ。今回の相手はFIFAランキングで日本を大きく下回る南アフリカであり、より高い強度を持つ相手との検証は必要になる。

 それでも、谷川の持つ多彩な武器を引き出す選択肢として、このゼロトップが興味深い形であることは確かだ。なでしこジャパンが世界を見据えるうえで、今後も試してみる価値のある一手となりそうだ。

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Posted by 早草紀子