【なでしこ】猶本光がドイツから初凱旋「学んできたことを見せる」
日本女子代表に久々に招集された猶本光(写真は浦和レディース時代)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
浦和からフライブルクに移籍。負傷明けはリーグ全試合に出場、直近ではキラーパスから得点を演出する。
[女子 国際親善試合] 日本 – ノルウェー/2018年11月11日14:00/とりぎんバードスタジアム
ドイツ女子ブンデスリーガのフライブルクに在籍するMF猶本光が、移籍後初めて日本女子代表(なでしこジャパン)に参戦。合宿を経て11月11日のノルウェーとの親善試合に臨む。
猶本は合宿地で次のように語った。
「久しぶりの代表合宿。ドイツでデビューして約1か月を過ごし、どういったところが成長できているのか確認できる機会にしたいです」
7月に浦和レッズレディースからドイツに渡ったあとの猶本は足首を傷め、リハビリに努めてきた。そして10月14日の4節・デュイスブルク戦(●0-1)でデビューを果たし、その後はボランチを主戦場にプレー。直前の11月4日の8節・フランクフルト戦(●3-4)では3点目の起点になる”キラーパス”を放って存在感を示してみせた。これまで5試合出場と、復帰後はすべてのリーグ戦のピッチに立っている。
彼女はドイツの環境について次のように語る。
「なでしこリーグよりも早く、強く、パワーもあり、サッカーが違うという印象を受けます。そういったスピード感にしっかり対応しながら、日本人の良さである上手さとか、技術を出すことができつつある手応えは得ています。中盤で球際でしっかり戦う。そこはドイツで学んだことなので見せたいです」
なでしこジャパンの中盤の選手層は厚く、U-20女子ワールドカップ(W杯)で優勝したヤングなでしこからの突き上げもある。ただ、そのなかでも24歳にして海を渡り、ポジションを掴んだ猶本の力はこれからより必要とされるのではないか。
「初めて鳥取に来ました。鳥取砂丘コナン空港というユーモアうのある名前でビックリしました。皆さんにいいプレーを見てもらいたいので、ぜひ応援に来てください」
猶本はそう呼び掛けた。日本女子代表にとって2018年最後の試合となるノルウェー戦は、彼女にとって代表チームで一つのターニングポイントにもなるかもしれない。
文:サカノワ編集グループ