【W杯】ブラジル敗退でアンチェロッティ監督に解任論噴出。「新たなサイクル」カゼミーロら代表引退へ
ブラジルのアンチェロッティ監督。 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
こうした厳しい敗戦を受け止め、頂点に立ってきた
[北中米W杯 ラウンド16]ノルウェー 2-1 ブラジル/2026年7月6日(現地5日)/ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム
FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)でのブラジル代表敗退を受けて、カルロ・アンチェロッティ監督に対する解任論がブラジル国内で噴出している。一方、指揮官は「新たなアイデア」を打ち出し、カゼミーロらベテラン勢の代表引退も視野に入れた“新たなサイクル”へ踏み出す考えを示した。
ノルウェー代表戦後の記者会見で、アンチェロッティ監督は自身のサッカー観について問われると、「誰かの手本になりたいとは思っていない。子どもの頃からこの情熱とともに生きてきた。その情熱は今も変わらない」と語った。
また、敗戦直後のロッカールームの雰囲気については、「私たちはサポーターと同じように深く悲しんでいる。それはごく自然な感情だ。今は正しい方向性を見つけなければならない」と心境を明かした。
日本代表には逆転勝利を収めたものの、セレソンの2026年の挑戦はベスト16で終わった。ブラジル国内では早くも指揮官の責任を問う声も上がっている。しかしアンチェロッティ監督は続投への意欲を強調する。
「サポーターがどう反応するかは分からない。ただ私たちがやるべきことは、この代表チームのために仕事を続け、改善し、新たなアイデアを探すことだ。今年やってきたことと同じように」さらに、「仕事そのものは良かったと思う。サッカーでは敗戦の悲しみを受け入れなければならない時もある。私はそれには慣れている。この厳しい敗戦を糧に、新たな気持ちで仕事に取り組み、選手たちを評価していく」と前を向いた。
そして今後については、「まずはこの悲しみを受け入れなければならない。明日から、この代表の未来について考え始める。若手とベテランが融合したしっかりした土台はすでにあり、そこへ新しい選手たちも加わっていける」と、新たな代表づくりへの決意も口にした。
一方、この日の敗戦については「このメンバーなら十分に戦えたと思う。試合はコントロールできていたし、チャンスも作れていた」と振り返る。そのうえで、「ノルウェーはウーデゴールが低い位置まで下りてきたため、高い位置からプレスを掛けるとハーランドとの1対1になるリスクがあった」と分析。それでも、そのハーランドに2ゴールを決められ、敗退を喫した。
後半途中にはエンドリッキとネイマールを投入した采配についても、「エンドリッキにはより深さを、ネイマールには最後の局面での質を期待した。ブルーノは疲れていたので、中盤にフレッシュな選手を入れた」と説明した。
また、カゼミーロの代表引退後の中盤について問われると、「考えなければならない。中盤には若くレベルの高い選手が出てこなければならない。ブラジルには将来代表でプレーできる若い才能がいる」と話し、世代交代を進めていく考えを示した。
結果的に、今回の選手選考でも批判を受けることになる。最終ラインのスピードや対人守備の強度の不足は指摘され続けたが、案の定、アーリング・ハーランドとマルティン・ウーデゴールによって守備網を崩された。
初の外国籍監督として世界一を目指したなか、指揮官への逆風が強まる。一方、アンチェロッティ監督は若手の台頭に期待を寄せ、“新たなサイクル”のスタートに舵を切る方針を示した。
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