なぜフジテレビは「ハラスメント」と認定したのか? 佐藤二朗&橋本愛トラブル、元放送作家が読み解く“本質”
フジテレビ (C)SAKANOWA
フジテレビが詳細な経緯を公表。「身体接触」ではなく、俳優活動を否定する発言を重視
フジテレビは7月7日、俳優・佐藤二朗と橋本愛を巡る一連のトラブルについて公式サイトで詳細な経緯を公表した。外部弁護士による調査を踏まえ、身体接触そのものをセクシャルハラスメントと問題視したわけではなく、橋本の俳優活動の継続にまで言及した佐藤の一連の発言や状況などを総合的に判断し、「ハラスメント」と認定した理由を説明している。
声明では、橋本側は車内での顔への接触をセクシャルハラスメントとは受け止めておらず、フジテレビも同様の認識だったと明記。一方、佐藤が橋本に対し「俳優の仕事を続けるべきではない」「夫婦役は受けるべきではない」といった趣旨の発言を行い、橋本が強い精神的ショックを受けて涙が止まらなくなったことなどを踏まえ、外部弁護士が「受忍限度を超える精神的負荷を与えるものであり、ハラスメントと評価される」との見解を示したとしている。
こうした発表に先立ち、ユーチューブチャンネル「テレビ悲報ch」を運営する元放送作家の長谷川良品氏も、一連の騒動について「問題の本質は身体接触ではない」と分析していた。
長谷川氏は、SNSでは「ボディタッチ」の是非ばかりが議論されているものの、「争点がずれてしまっている」と指摘。「今回の最大の問題は、佐藤さんが橋本さんに『俳優を続けるべきではない』とキャリアを否定するような発言をしたことだ」と語った。
さらに、この発言については、週刊文春の報道だけでなく、フジテレビの説明や佐藤の所属事務所の声明でも認められており、「『俳優を続けるべきではない』との趣旨の発言自体は争われていない」と事実関係を整理した。
一方、「ボディタッチ」については、撮影現場では演技に伴う身体接触のルールを事前に定めることは珍しくなく、「そのこと自体を理由に『女優失格』などと批判するのは的外れ」と説明。週刊文春の見出しによって身体接触ばかりが注目され、本来の問題点が見えにくくなり、その結果、橋本への誹謗中傷が広がったとの見方も示した。
また、佐藤側についても、性的なハラスメントがあったかのような印象には反論しつつ、「『俳優を続けるべきではない』という発言については真摯に謝罪した上で、橋本さんへの誹謗中傷を控えるよう呼びかけるべきだったのではないか」と私見を述べていた。
フジテレビの今回の説明は、身体接触そのものではなく、一連の発言やその影響を重視してハラスメントと判断したことを明確にした内容となった。長谷川氏が指摘していた「本質」と重なる点は多く、改めて議論の焦点がどこにあったのかが示された形となった。
関連記事




