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中居正広さん性暴力反論、太田光さん「あまりに残酷」「中居の人生もあり、譲れない部分があると思う」

爆笑問題の太田光氏。写真:アフロ

サンデージャポンで見解を語る。

 元タレントの中居正広氏がフジ・メディア・ホールディングスの依頼により第三者委員会が発表した報告書で、元社員への「性暴力」があったと認定されたものの、このほど代理人弁護士を通じて「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」と反論。この件が5月18日、TBS系列「サンデージャポン」で取り上げられ、弁護士の河西邦剛氏が詳しく解説し、司会を務める爆笑問題の太田光氏らが見解を示した。

 河西氏は中居氏、第三者委員会、被害女性、それぞれの視点からこの「反論」の意図や背景などを語っている。結局、当初から被害者側は不同意による性的な問題があった、中居氏側は暴力的な行為はなかったと主張している点は変わらない。男女間のトラブルがあったことは双方認めていて、その表現のところで、平行線を辿っていると見ている。

 いずれにせよ、第三者委員会がWHOの定義を用いたのは、それが“世界基準”でもあるとフジ社員に対して啓蒙したかった意図があったのではないかと、河西氏は説明。ただし、その「(性暴力という)多義的な言葉」を中居氏個人に対し「認定」したというのは、「より慎重にすべきだったのではないか」と問題点を指摘した。

 それに対し太田氏も「その啓蒙で中居氏一人だけを使うのならば、それはあまりにも残酷かなと思います」と疑問視していた。

 また、太田氏は「女性に対してと同じように、中居にも人権はあります」として次のようにも語った。

「報告書に対して、自分は不公平だと思っているとやっぱり言わないと、これから中居も人生があるわけです。タレントではなく、中居正広として送っていくために、そこは譲れない部分があると思います」

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 中居氏はすでに芸能界からの引退を発表している。それだけに、これから社会で生きていくための最低限の人権であり尊厳を求めているのではないかと語っている。