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「今から来れない?」中居正広氏から突然の電話、「一目散に飛んでいく」。フジTV検証番組、元編集部長B氏との“不変”の関係性。テレビ局の慣習を問題視

フジテレビ (C)SAKANOWA

「力の強いタレント」との関係性によって出世も決まる。

 元タレントの中居正広 氏の女性トラブルを発端にしたコンプライアンス問題により、株式会社フジ・メディア・ホールディングスは7月6日、第三者委員会の報告書をもとに、局内の役員・スタッフらへのインタビューとともに、検証番組を放送した。

 そのなかで「性加害」の被害を受けたとされる元アナウンサーだったA子さんと中居氏を取り持つような形になった元編集部長B氏について、「中居氏とはマージャン仲間だった」というスタッフの声も紹介された。

「中居氏から『今から来られないか?』みたいな突然の電話があれば、基本的には外せない業務を除いてはプライベートも投げうって、一目散に飛んでいく」

 二人が知り合ったのはB氏が駆け出しの頃で、「その関係性はずっと変わらなかった」と番組ではレポートしている。

「初めて出会った時の関係性がずっと保たれていくのが慣例」というテレビ局(フジテレビ)の体質にも触れている。そこでタレントが上位に立つ上下関係ができ、その関係性のまま続いていくということだ。

 そして中居氏のように「力の強いタレント」であると、番組起用や編成でもプラスに働くため、出世にも大きく影響。結果、2023年、B氏も中居氏の新番組を立ち上げ、その数か月後、編成部長に抜擢された。その時期に、中居氏とA子さんの事案も発生している。

 B氏がA子さんに見舞い金100万円を持参し、中居氏に弁護士も紹介し、二次加害になり得る行為をしていた。ただし、B氏はA子さんの症状や心情などを一切知らなかったとして、今回、フジテレビは解雇などではなく4階級の降格処分を下したということだ。

 また、フジテレビの清水賢治社長は「業務の延長線上と指摘された状況で起きたこと。必要な対応を適切に行えなかった」として、A子さんに謝罪しているという。

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 番組内では、一般的には考えられない港浩一前社長のやや浮世離れしていた女性スタッフへの待遇なども検証されている。