×

「皮肉なもの」中居正広問題でホリエモンvsフジテレビ あの因縁が再び…。ソフトバンクのCM巡り

堀江貴文さん。(C)SAKANOWA

「正確には2本撮影して両方ともお蔵入りになりました」

 元アイドルグループSMAPのメンバーであるタレントの中居正広さんの解決金9000万円が支払われたとされる女性問題を受けて、地上波のテレビ各局は中居さん出演の放送を休止するなど対応に追われている。さらに、中居さんのダンスが好評だった通信事業者ソフトバンクのテレビコマーシャル(CM)が1月8日までに放送されなくなり、公式サイトからも削除された。

 そのソフトバンクのCM放送中止に”因縁”を想起させたのが実業家のホリエモンこと堀江貴文氏だ。

 これまでもユーチューブの『ホリエモンチャンネル』の動画の中などでも語られてきたが、過去にソフトバンクのCMに出演し、作品が仕上がっていたという。しかしフジテレビの意向によって”お蔵入り”した経緯があるというのだ。

 堀江氏は1月9日、自身のエックス(@takapon_jp)で、「さて、中居正広さんのソフトバンクCM削除が話題ですが、15年ほど前に私はソフトバンクのお父さん犬のCM出たことあります」と明かし、次のように続けた。

「正確には2本撮影して両方ともお蔵入りになりました。代理店の電通、クライアントのソフトバンクOKだったのですが、フジテレビだけが編成判断で放送NGなのでお蔵入りでした。皮肉なもんですね」

 皮肉なもの――。堀江氏はライブドア社の代表だった200年代、フジテレビの親会社がニッポン放送になっていた点などを突いて、フジテレビ買収に動いて放送業界を震撼させた。結果的に買収はできなかったが、業界内に様々な波紋を起こし、それにより堀江氏はフジテレビに“出禁”になったと言われる。

 そして今回の中居さんの問題も、被害者はフジテレビの元社員であると報じられる。ただし同社は関与を全面的に否定。元社員のプライベートな問題にしようとしている印象を受けるその姿勢に対し、『週刊文春』なども問題を深く掘り下げ追及している。

 被害者の人権をやや軽んじている対応ではないかと指摘されるフジテレビは、その対応の仕方によってはメディアとしての存続の危機に立たされるのではないか……。そのようにユーチューブでも法律の専門家などの間で囁かれている。

関連記事>>中居正広9000万円トラブル、フジテレビの体質に問題か? ホリエモン「きな臭い話は聞く」「出禁だけどね」

 そして、ホリエモンvsフジテレビ。平成から令和へと時代は変わり、メディアを取り巻く環境も激変したなか、“運命”のようにあの当時の関係が再びクローズアップされることになった。