中居正広さん問題、潮目が変わる? 橋下徹弁護士「一番の問題は…」日弁連の“欠陥”指摘、フジテレビの第三者委員会発表に証拠提示求める
フジテレビ (C)SAKANOWA
「調査対象者を叩けば叩くほど正義のヒーローになってしまう」
元タレントの中居正広さん(芸能界からの引退を発表)の女性トラブルを発端にフジテレビのコンプライアンス問題が明るみに出て、株式会社フジ・メディア・ホールディングスの依頼を受けて第三者委員会の報告書が3月31日に公開された。そこで「性暴力があった」と認定された中居氏だが、5月12日、弁護団がそういった事実は確認されず、証拠を提示するようフジテレビ側に求めた。複数のメディアが報じた。
同報告書が公開されたあと、複数の弁護士が被害女性の声のみで事実認定している点を疑問視。中居さん本人の聴取がないにもかかわらず「性加害者」と結論づけていることを問題視していた。
さらに今回の発表では、中居さんから守秘義務解除が提案されていたこと、また、6時間ほどヒアリングに参加したがその内容がほとんど反映されていないこと――という新たな事実も報告されたそうだ。
果たして、潮目が変わるのか。
第三者委員会は、日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインに基づいて「性加害」を認定したとしている。
ただし、弁護士であり元大阪府知事の橋下徹氏は5月12日、自身のエックス(@hashimoto_lo)で、「日弁連のガイドラインに基づいた第三者委員会の問題点が火を噴いた。日弁連のガイドラインは欠陥だらけなんだよね。一番の問題は、調査対象者を叩けば叩くほど正義のヒーローになってしまうこと」と、むしろ弱い立場の人間を叩きやすくなってしまうという問題点を指摘している。
また、公開されたメッセージは中居さんのものばかりで、被害女性の返事が一切公開されていない。その後の空白の3日間のやりとり、当日の様子も全く明かされていない。社会学者の古市憲寿さんはフジテレビ系列『Mrサンデー』で、そのあたりも疑問視していた。
つまり男女のトラブルは、当人同士でなければ分からないことばかりではないか。何ならそれぞれが理解し合えないから、いつの時代でも関係がこじれたり、問題が起きたりする。
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確かにこの発表では、中居さん一人をスケープゴートにしていた印象も強かった。この中居さんの声に対し、フジテレビは再び誠意をもって対応することが求められる。