フジテレビ問題、「驚いた」社外取締役の構成。「全て『日枝さん人脈』北村弁護士が一刀両断「異常。ダメです、こんな会社は」
フジテレビ (C)SAKANOWA
自身のユーチューブチャンネルで、報告書の重要トピックスを分かりやすく解説。
元タレントの中居正広さん(芸能界からの引退を発表)の女性トラブルを発端にコンプライアンス問題が明らかになり、株式会社フジ・メディア・ホールディングスの依頼で徹底調査された内容がまとめられた第三者委員会の報告書は、今なお多くの人から関心を寄せられている。
北村晴男弁護士は4月18日、ユーチューブチャンネル「弁護士北村晴男ちゃんねる」で「【フジ調査報告書】社外取締役・犬塚弁護士について。そして橋下徹氏の見解に物申す!」と題した動画をアップ。前回に続いて、一連のフジテレビ問題に関する調査報告書の重要なトピックスを分かりやすく解説している。さっそく3000人以上が「いいね」を押し、8万人以上が視聴している。
まず、同社の「社外取締役」の問題について詳しく解説。北村弁護士は「驚いたのは、社外取締役が何人もいるのですが、全て『日枝さん人脈』で、社外取締役が入ってきている。これは異常です」と語り唖然とする。
社外取締役を置くのは良いのだが、「一人の実力者の知り合い」のみでその枠が構成される法人など、「ダメです、こんな会社は」と断罪する。外から見ている視点で「直言できる人」でなければ意味がないと指摘する。
今回の報告書では、あの「ボロボロだった記者会見」のあとに社外取締役が動いていて、その点は評価されているそうだ。ただし、それまでの動き出しが遅かったことや、それまでの経緯の中で問題視する発想がなかった点は「不適切だったというほかない」と記されているという。
北村弁護士もそのあたりは賛同していた。
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「社外取締役」は本来そのように、「社内取締役」と異なる視点から会社のために気付ける人材が求められる。これは、いろいろな法人、団体、組織に共通している教訓とも言えそうだ。