性加害疑惑の滋賀医大生に無罪判決、高須医師は激怒「倫理的には許せない。狂気でしかない」
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酔わせたうえ、3対1で男性宅に呼び、しかも動画撮影…「女性からしたら恐怖でしかない」。
学生だった女性一人に対し性的暴行を加えたとして強制性交罪に問われていた滋賀医大生の男性三人のうち二人に対する控訴審で、12月18日、大阪高裁は一審の実刑判決を破棄し、無罪判決を言い渡した。もう一人は中心的存在だったとして同高裁が控訴審を退けていて、最高裁に上告している。
大阪高裁の飯島健太郎裁判長は「女性が同意した疑いを払拭できない」と判断。撮影していたという動画が証拠として扱われ、学生宅(最高裁に上告している人物宅)に自分から入り、行為に応じたのも脅迫とは言えないのではないかということで、無罪とした。
この件について人気ユーチューバーでもある医師の高須幹弥氏(高須クリニック)が12月23日、自身のユーチューブチャンネルにて「滋賀医大生2人に逆転無罪『同意あった疑い払拭できない』について私の意見を話します。」と題した動画をアップ。賛否両論が起きているこの件について、自身の見解を示し、さっそく多くの人が視聴して話題となっている。
高須氏はまず今回の判決文の趣旨を説明。立証には証拠を固める事実が必要であることなどを踏まえ、今回の判決についての自身の見解を控えた。
一方「倫理的には」という面で、飲酒した状態で男性3人が自宅に呼んだ女性一人に対し性行為に及び、しかも動画を撮影していた状況について、「完全にアウト。僕のなかでは許せないです」と語った。この意見への反論、男性への擁護など様々な意見があるものの、飲酒させ酔わせて複数人でそのような行為をする状況に持ち込んだことに、「正常な判断はできないと思います」と、明らかに男女による力関係が働いていたのではないかと指摘した。
しかも男性三人対女性一人である。高須氏は「女性からしたら恐怖でしかない」として、これまでの性的暴行被害などを踏まえ、「『嫌なら嫌と言えばいい』という方もいますが、嫌でも嫌と言えない女性もいます」と、逃げ切れないと判断してしまうケースもあるとして、むしろそれを狙ったように思われる状況に追い込んでいることに憤った。加えて撮影行為は「正常ではない」として、それは女性に強烈なショックとダメージしか残さず、「裸で性行為に及んでいる姿が動画に残される恐怖。しかも飲み会の延長で、酔っている女性に対して行う。狂気でしかない」と断じた。
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基本的には「男性への警告」という視点で、高須氏は説明している。性行為などに関して思っていることは男女で全く異なっていると強調し、その意見に多くの人が賛同のコメントを寄せている。