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中居正広とX子さん、食い違う「最大の問題点」とは? 元検事の若狭弁護士がフジテレビの会見を踏まえて指摘

中居正広さん(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)

警察が介入すべきと思われる事案であるものの…。

 元SMAPでタレントだった中居正広さん(芸能界から引退を発表)の女性トラブルを巡る、被害者女性に対するコンプライアンスの問題を指摘されたことを受けて、フジテレビは1月27日に記者会見を行い、社長交代など体制を変える方針を示した。10時間を超えた会見のなかで、元検事である弁護士の若狭勝氏は「最大の問題点」として、中居氏と被害女性のX子さん側の見解の相違を挙げ、それによりフジテレビも対応に窮していると見られ、警察が介入すべき事案ではないかと指摘した。

 若狭氏は1月28日、自身のユーチューブチャンネル『弁護士 若狭勝のニュース塾』で「【中居案件】もはや警察が捜査すべき案件ではないか」と題した動画を公開。検察出身である若狭氏は「フジテレビ側が公式な見解として、2023年6月の中居さんと被害女性側のトラブルについて、両者の認識が一致していなかったという点にあると思います」と、この記者会見で浮かび上がった”一番の問題点”を指摘した。

 両者の認識の不一致。それが今回の問題をより難しく、デリケートであり深くしている。ただし、そこをもう少し明らかにしなければ、今後の性犯罪などの犯罪に関する捜査にも影響するのではないかと指摘した。

「一番のポイントとなる2023年6月の案件で、どのような状況だったのか。状況の認識、具体的に同意・不同意だったのかなど、フジテレビ側が当時調査した際、中居さんと被害者で少なくとも食い違っていたのではないか。そのようにコメントしたことが、最大の問題点だったと思います」

 示談書で和解していることが尊重されれば、第三者委員会はプライベートな面までは踏み込めない。そのため被害者のX子さん側が命の危険性をも感じたと言われるだけに、警察が介入すべき事案ではないかと、若狭氏は主張する。

 もちろん示談書の内容は何より重視される。それだけに強制権限のある警察が、性的犯罪の可能性があれば動くべきだと強調しているのだ。

 とはいえ被害者が処分を求めるのか、示談書の内容・効力、示談金の発生……。そのあたりクリアすべき壁は数多いとも見る。

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 基本的には現時点では二人のプライベートな問題となっていて、さらに被害者がいなければ社会的な事件性があるとも言えない。ただし、これだけ社会的関心事になり、多くの人に影響が及んでいることを踏まえると、今後の展開や第三者委員会の調査によっては、若狭氏の主張する刑事事件化もあり得るかもしれない。