松本人志さん「大腸がん」、実はほぼ100%防げる!?「腸が飛び出た」の真相を専門医が解説
ダウンタウンの松本人志さん。写真:INSTARimages/アフロ
ユーチューブでの詳しい解説が反響、筋トレはできるのか――。
人気YouTubeチャンネル「がん防災チャンネル・現役がん治療医・押川勝太郎」のコンテンツ「大腸癌の松本人志さんはなぜ腸が飛び出したのか?【専門医解説】有名人がん解説シリーズ」が7月18日に公開され、4日間で22万回以上再生されるなど大きな反響を呼んでいる。
動画では、ダウンタウンの松本人志さんが公表した大腸がん治療について、公開されている情報をもとに一般視聴者向けに医学的な解説を展開。押川氏は「ご本人への助言ではなく、有名人の情報発信をきっかけに視聴者の疑問を解消し、最新のがん医療の知識を伝えることが目的」としている。
「腸が飛び出た」とは?
押川氏は、松本さんが語った「腸が飛び出た」という表現に触れながら、ストーマ(人工肛門)の仕組みを説明。ストーマには永久的なものと一時的なものがあり、松本さんのように腸をつなぎ合わせた部分(吻合部)が安全に治るまで、便の通り道を迂回させる目的で造設されるケースがあるという。
また、大腸がん手術では、切除した腸をつないだ部分から便が漏れる「縫合不全」が重大な合併症となるという。そのリスクを下げる目的で一時的なストーマが選択されることもあると解説した。
術後3か月ほどで閉鎖するのが理想とされる一方、抗がん剤治療や合併症などの影響で予定より遅れるケースも少なくないとしている。
「筋トレは禁止」は昔の常識
押川氏は動画で、ストーマと運動についての最新の考え方も紹介している。
かつては腹筋運動などを避ける考え方が一般的だった。しかし現在では、体幹の筋力が低下するとストーマ周囲のヘルニア(傍ストーマヘルニア)のリスクが高まるため、専門家の指導のもと適度な運動や筋力維持が推奨されているという。一方、ラグビーや柔道など腹部への強い衝撃が加わる競技については注意が必要だとしている。
「ほぼ100%防げる」が意味すること
また現在、日本人に多い大腸がんについて詳しく解説。大腸がんは、がんになる前段階とされるポリープ、あるいはステージ1~3など早期のうちに内視鏡検査で発見・切除できれば、多くのケースで発症を防いだり、良好な治療成績が期待できたりするという。押川氏は「ほぼ100%防げる」と説明し、検診や早期発見の重要性を強調している。
何より「早く症状に気付くことが重要」と言う。血便や便秘と下痢の繰り返し、便が細くなる、原因不明の貧血、体重減少などの症状が続く場合は、早めに消化器内科を受診し、大腸内視鏡検査を受けることが重要だと呼び掛けた。
このほか、ストーマの造設方法や術後に起こり得る合併症、ストーマ閉鎖後の生活、大腸がんのステージ別生存率、坂本龍一さんや桑野信義さんら著名人の事例も交えながら、大腸がんへの理解と早期発見・早期治療の重要性について分かりやすく解説している。
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