桐谷広人さん大腸がん「不幸中の幸い、紙一重」だった理由とは? 専門医が治療経過を解説。一方で警鐘も鳴らす

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二つの「綱渡り」とは――。Youtubeで解説。

 株主優待投資家として知られる桐谷広人さんが公表した大腸がんの治療経過について、YouTubeチャンネル『がん防災チャンネル・現役がん治療医・押川勝太郎』が7月28日、「非常に危険な経過だった」と解説し、大きな反響を呼んでいる。

 押川医師によると、桐谷さんは当初、前立腺がんの手術を予定していた。しかし術前検査で深部静脈血栓症(DVT)が判明。足にできた血栓が肺に飛ぶ「肺塞栓症(エコノミークラス症候群)」を起こす危険があり、命に関わる状態だったという。

 そのため血液を固まりにくくする抗凝固薬による治療を開始したところ、今度は消化管からの出血による貧血が進行。詳しく調べた結果、リンパ節転移を伴う進行大腸がんが見つかった。

 押川医師は、この経過について医学的にも「綱渡りだった」と指摘する。

 もし血栓が先に肺へ飛んでいれば、突然死につながった可能性もあった。一方、抗凝固薬による出血がさらに悪化していれば、計画的ながん手術ではなく緊急手術となり、十分なリンパ節郭清ができず、根治できる可能性が下がっていた恐れもあったという。

「“不幸中の幸い”で、本当に紙一重だった」と解説している。

 押川医師が特に強調したのが、桐谷さん自身も語っている検診の重要性だ。

 桐谷さんは定期的に人間ドックを受けていて、その際、陽性通知を受けていたにもかかわらず受診しなかったことを後悔しているという。

 同医師は「もし精密検査を受けていれば、ポリープの段階で内視鏡切除できた可能性がある」と説明。進行がんになる前であれば、開腹手術や長期間の抗がん剤治療を避けられた可能性もあったとしている。

 一方、桐谷さんが日頃から自転車で鍛えていたことも、治療を支えた要因の一つだったという。

 坂道で息切れしやすくなったことから貧血に気付き、結果的に大腸がんの発見につながった。また、体力や筋力があったことで、手術や術後の治療にも耐えやすかった可能性があるとしている。

「桐谷さんが自身の経験を通じて、検診の重要性を教えてくれた」と押川医師はコメント。便潜血検査は大腸がん死亡率を減少させることが科学的に証明されている検査だ。しかし、陽性となっても精密検査を受けない人は少なくない。

 押川医師は、桐谷さん自身が要精密検査を受けなかったことを反省していたと紹介。そのうえで、大腸がん検診は費用対効果が高く、ポリープの段階で発見できれば手術や抗がん剤治療を避けられる可能性があると説明した。

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