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J1復帰を決めた大分の清本拓己が退団へ。熱いメッセージにファン感動

大分トリニータの清本拓己。(C)SAKANOWA

片野坂監督の下で復活、J3で29試合7得点3アシストを記録。 

 大分トリニータは11月21日、今季で契約満了を迎える清本拓己と新シーズンの契約更新を行わないと発表した。

 清本はFC岐阜時代の2015シーズン終盤に出場機会をほとんど得られず、翌年、J3に降格した大分に移籍する。J3のなかでは戦力の揃っていた大分の中で、片野坂知宏監督は清本の負けん気の強い突破力とゴールへの執着心を高く評価し、開幕からスタメンで起用。清本もその期待に応えて、29試合7得点3アシストと二桁ゴールに絡む活躍を見せて、1年でのJ2復帰に大きく貢献した。

 昨年は大ケガでほとんど試合に絡めなかったが、今季は切り札や前線のユーティリティとして26試合4得点2アシストを記録。チームの貴重な力となって、J1昇格に尽力した。

 清本は次のように熱いコメントを残している。

「大分トリニータが大好きです。

 そして、みんなで勝ち取ったJ1昇格という素晴らしい結果、本当に嬉しかったです。口下手であまり上手いことは言えないですが、今の素直な気持ちを伝えます。

 トリニータがJ3に降格した時の悔しさは知りません。でも、僕がJ3のトリニータに来た時、クラブの施設、スタジアムの凄さ、ファン・サポーターの気持ちの熱さ、それを肌で感じて、このチームがJ3にいてはいけない、もっと上で戦えるはずだと思いました。

 この3年間、いろいろな経験ができ、とても成長できました。1年でのJ2復帰、プロ人生初の大ケガ、3年でのJ1昇格。

 こんなに経験できる選手はそんなにいないと思います。そこにいれただけでも幸せです。

 (FC岐阜で)試合に絡めていなかったにもかかわらずトリニータに拾ってもらい、試合に出るようになって自信を付けて、ケガをした時はチームが全力で助けてくれて、怪我したことは全然幸せではないですけれど、そのおかげで強くもなれました。

 本当に感謝しかありません。でも、ただやっぱりみんなとJ1でやりたかった。この気持ちは隠しきれない事実です。

 しかし、僕はまだJ1でプレーできるレベルにはありません。この3年間、僕がチームに何ができたかと言ったら最初の年のJ2復帰だけだと思います。J2に上がってからはほとんど貢献できず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 でも、少しでも清本のドリブル好きだったなと思ってくれる方がいたら幸せです。どこに行っても僕は大分トリニータを応援しますし、大分トリニータが大好きです。J1で輝く大分の作り上げたサッカーを見せてほしいです。

 バモストリニータ!! 3年間ありがとう」

 この挨拶を受けて、ファンやサポーターもSNSで、「清本のチャントが一番好きだったので歌えなくなるの悲しい」「別れたくない…悲しい。サッカーを愛し続けれていればまた会えるよね」「寂しいな。清本拓己が大分トリニータにいた事は絶対に忘れないよ」など、退団を惜しむとともに、その活躍ぶりを称える声に溢れている。

文:サカノワ編集グループ

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