好調フランクフルトのヒュッター監督が長谷部誠を絶賛。「信じられないほどの予測力を備える」
フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
14試合連続フル出場中で、「いつ休ませるべきかいつも考えている」。
[ブンデスリーガ 13節]フランクフルト – ヴォルフスブルク/2018年12月2日/コメルツバンク・アレーナ
アイントラハト・フランクフルトは11月30日のヨーロッパリーグ5節、ホームでのオリンピック・マルセイユ戦で4-0と快勝し、グループステージ開幕から5連勝を収めた。すでに決勝トーナメント進出を決めていたが、快進撃は止まらない。
長谷部誠は3-4-1-2のリベロでフル出場。これで9月20日のヨーロッパリーグ1節のアウェーでのマルセイユ戦(〇2-1)で出場のチャンスを掴んで以降、ブンデスリーガと合わせて実に14試合連続フル出場を続けている。
アドルフ・ヒュッター監督は11月30日のプレスカンファレンスで、何人かの選手の活躍ぶりについて評価。そのなかで長谷部について、次のように語った。
「どのタイミングで休みを与えるべきか、いつも考えている。しかし、私が長谷部と話すと、プレーしたいと答える。彼は大きな特長を持ち、莫大なルーチンをこなしながら、信じられないほどプレーの先を予測する能力を備え、多くのアクションを先に把握してしまう」
今季就任した48歳のオーストリア人監督はそのように高く評価する。さらに続ける。
「私たちが試合を組み立てる際、ものすごくしっかりとした”安全”を構築し、チームに安定感をもたらす。もしも彼が私に休みたいと申し出たら、そうするでしょう。けれども、彼はより試合に出たいと言っています。こうした流れにあるなか、プレーさせるべきなのでしょうかね」
指揮官はそのように34歳の長谷部への信頼を語るとともに、「休み」について、いろいろ考えているという。中断期まで、フランクフルトは12月に6試合を残す。2日には前節ライプチヒに勝利しているヴォルフスブルクと対戦する。
長谷部を休ませるのであれば……12月14日のELのアウェーでのラツィオ戦、または連戦中の20日のアウェーでのマインツ戦あたりか? そして今年の締め括りとして12月23日には、ニコ・コバチ前監督の率いるバイエルンとのアウェー戦も控える。ブンデスリーガは開幕後の不調を脱して現在3位。長谷部の2018年は、ここからまだ熱い戦いが続く。
文:サカノワ編集グループ