【Jの輪】それぞれの決断…福元洋平、長谷川悠、下平匠へ
V・ファーレン長崎の長谷川悠。(C)MARIKA │茉莉香
明日、長谷川が「あんなに巧いSB見たことない」と唸った下平が連載で登場!
Jリーガーが友達を紹介していく連載企画『Jの輪』。2019年にそれぞれが新たなる決断を下した3人がつながった。
昨季までレノファ山口に在籍した福元洋平は、出身地である大分に戻り、JFLのヴェルスパ大分でプレーすることを決めた。槙野智章、内田篤人、柏木陽介、河原和寿ら2007年のU-20ワールドカップでベスト16進出を果たした「調子乗り世代」のキャプテンを務めたクレバーかつ対人能力の強さを併せ持つセンターバックは、近年ケガに苦しんできたなか、まさに原点に立ち返るとともに、そこから新たなる挑戦に立ち向かう。ここからのヴェルスパと福元、それぞれの展開が楽しみだ。
その福元から紹介された長谷川悠は今季、清水エスパルスからV・ファーレン長崎に完全移籍した。手倉森誠監督のもと、1年でのJ1復帰に向けた前線のキーマンとして戦う。
長谷川は徳島ヴォルティス時代の1年半の間、チームメイトだった福元について次のように語っていた。
「プライベートでも、僕は徳島時代に結婚しました。フクは早く結婚して子供もけっこう大きかったので、育児のことなんかもいろいろ話しながら楽しく過ごした記憶があります。
フクはチームのことをすごく考えているから、ため込むことも多いだろうし、ストレスもあると思います。彼が『手放すことも大事』という話をしてましたが、僕らの年になると重いものを外していくことが大事になってくるよねという話をよくしています」
今年32歳になる二人がそれぞれの目標を叶えようと戦い、同時にサッカーのまた新たなる価値観や魅力を九州から発信していく。
そして、長谷川がつないだのが、ジェフユナイテッド市原・千葉の下平匠だ。
下平は昨季途中に横浜F・マリノスから期限付きで千葉に加わり、中心選手として活躍。2019シーズンは横浜FMに復帰するのか、千葉で戦い続けるのか、それとも……と去就が注目された。Jリーグでも稀少な左利きのサイドバックが下したのは「千葉への完全移籍」という決断だった。
大宮時代に同僚だった長谷川は下平について、「匠の第一印象は、とにかくサッカーが巧いなと。ガンバ大阪のユース出身で、『止める・蹴る』のレベルがちょっと違っていて、あんなに巧いサイドバックは見たことがなかったです」と唸らされたと言う。
チームメイトの特長を引き出すことで、下平自身も生きる。そんな相乗効果を生み出せるタレントだ。2019シーズンの下平が、佐藤寿人、クレーベ、アラン・ピニェイロと強力アタッカー陣の加わった千葉で、果たしたどのような輝きを放つのか、とても楽しみだ。
『Jの輪』の連載は明日2月8日夕方を目途に、下平が登場します! ガンバ大阪、大宮、横浜F・マリノス、千葉で多くのタレントを”輝かせてきた”。果たして誰につなぐのか? お楽しみに!!
文:サカノワ編集グループ