【日本代表】進化する遠藤航「デュエルだけではない」。アンカーとして「目標となれる存在に」

サイドチェンジからチャンスを作る。「デュエルのイメージが強いので、サプライズになったかもしれませんね（笑）」

[キリンチャレンジ杯] 日本代表 1-1 ウルグアイ代表 ／2023年３月24日19:30／国立競技場

　2026年のアメリカ・カナダ・メキシコによる北米３か国共催ワールドカップ（W杯）に向けた森保ジャパン第２章の初戦「キリンチャレンジカップ2023」、サッカー日本代表（SAMURAI BLUE）がフェデリコ・バルベルデ（レアル・マドリード）に先制点を決められたものの途中出場の西村拓真（横浜F・マリノス）のゴールで追い付き、ウルグアイ代表と1-1で引き分けた。

　この試合、遠藤航（VfBシュツットガルト）がゲームキャプテンとしてボランチに入りフル出場。カタール・ワールドカップ（W杯）日本代表でもコンビを組んだ守田英正との２ボランチで、強度の高いウルグアイの中盤のプレッシャーに引くことなく対応し、選手交代したあと試合終盤には攻勢をもたらした。

　遠藤はサイドチェンジから右MFの堂安律につないでビッグチャンスをもたらすなど起点としても魅せ、「デュエルだけではないっていうところを感じてもらえたら嬉しいです」と笑った。

「常に攻撃へ向かうための立ち位置を考え、最後に長いボールを含めて入れることも意識しています。いいシーンは何度かありましたが、ただそれは所属チームで普段からできているプレーでもあります。デュエルのイメージが強いので、サプライズになっているかもしれませんね（笑）。（ビルドアップを含めた）両方できないといけないし、守備的ミッドフィルダーでも、攻撃で良さを出すことが求められるのが世界のスタンダード。そういった面での良さを、これからさらに出していきたいです」

『６番』として、4-3-3や3-5-2のアンカー（１ボランチ）を務められる――。遠藤は現在、多くの子供たちからも憧れの一人となっている。

「アンカーを務められる選手はそんなに多くないと世界を見渡しても感じます。特に日本人となると『フィジカル的に難しい』と言われるので、覆したいと思っています。僕みたいなプレーヤーになりたいと思ってくれたら、フル代表でプレーしている価値を一つ示せているのかなと感じます。どんどんそういった選手が、日本でも出てきてほしいですね」

　日本はこのあと28日、舞台を大阪に移してヨドコウ桜スタジアムでコロンビア代表と対戦する。ファイター遠藤は２試合連続でのスタメン起用が濃厚だ。