でもスペインに移籍したい?香川が直球の質問に「本音」で答えた
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
カタールのスポーツメディアのインタビューにて。「クリロナ派? メッシ派?」の問いも。
[シュペル・リグ 21節] ベジクタシュ 2-0 ブルサスポル/2019年2月9日/ボーダフォン・アリーナ
ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントからトルコ1部(シュペル・リグ)のベジクタシュJKに期限付き移籍したMF香川真司がこのほど、カタールのスポーツ専門メディア『ビーイン・スポーツ』のインタビューに登場。そのなかでは、まさかの質問に、香川が苦笑するシーンがあった。
これまでのキャリアやベジクタシュを新天地に選んだ経緯などを語ったあと、インタビュアーから、直球と言える注目の質問が飛んだ。
――サッカーを辞めるまでに、スペインのラ・リーガでプレーしたいと言っていたそうですが、気持ちは変わりませんか?
日本のスポーツ紙で香川が語ったスペインへの想いは”世界”に広まっていた。そのことについて改めて問われた香川はさすがに苦笑いを浮かべて、次のように語った。
「夢として持っているのは事実です。ただ、自分の未来はまだ分からない。今はここ(ベジクタシュ)でのプレーに集中しているので、どうなるのか予想はしていません」
未来はまったく分からない。それが香川の本音であり、現実でもあると言える。
結果的にトルコメディアが報じていたようなドルトムントからの買取オプションをベジクタシュは付けていないという。あくまでも今季末までの期限付き移籍。つまり、ベジクタシュで活躍した場合、基本的には一旦ドルトムントに香川のパスは戻ることになる。
香川がこのままある程度活躍すれば、移籍相場の価値は再び上昇する。それを見越して、ベジクタシュがオプションを付けるという選択はしなかった(または、できなかった)。
もちろん、「先を見据えた人員整理(削減)が必要」とドルトムントのミヒャエル・ツォルク・スポーツダイレクターは語っており、若返りに成功している古巣が、果たしてシーズン後に香川を必要とするかどうかは不透明だ。むしろ、現段階ではその可能性のほうが低い。やはりスペインを目指すのか。ベジクタシュとの関係はどうなるのか……。そのあたりの駆け引きも今後焦点となる。
さらに、続いてインタビュアーからは「どのチームで、こんな選手とプレーしてみたいという願望はありますか?」という質問も飛んだ。
香川は次のように答えた。
「僕はまだベジクタシュの選手ですし、加入して間もないので、ここでのプレーに集中しています。そこまでは考えていません」
ちなみに、「クリスチアーノ・ロナウド派かリオネル・メッシ派か」と聞かれた香川は、「いずれも偉大なる選手。僕は小さい頃からメッシのほうが好きな選手です」と、2歳差のメッシを挙げた。
デビュー戦での2ゴールにより、瞬く間に、ベジクタシュサポーターの心を掴んだ。再び躍動感を取り戻した香川は2月15日にアウェーでイェニ・マラティヤスポル戦、そして24日にはホームでフェネルバフチェSKとのダービーに臨む。
文:サカノワ編集グループ