香川、モナコ移籍消滅。トルコが「最も熱い候補」に
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ベジクタシュ行きが浮上。ドルトムントのツォルクSDは交渉を認めるも「何が起きているかは言えない」。
欧州の主要リーグの冬の移籍期間が明日1月31日木曜日までと迫るなか、ボルシア・ドルトムントの香川真司のフランス1部リーグのASモナコへの期限付き移籍に向けた交渉は、最終局面で頓挫した。ドイツのサッカー専門誌『キッカー』、大衆紙『ビルド』は、「トルコのメディアが、ベジクタシュ移籍に向けて話し合われていると報じている」と伝えている。
『キッカー』誌は同日、ドルトムントのミヒャエル・ツォルク・スポーツダイレクターの次のようなコメントを掲載した。
「私たちは一つか、もしくはさらに他にも話はしている。どのような進展状況なのか、私から何が起きているかは言えない。今、それは私たちに関わらず、手元から離れている」
つまり、ドルトムントとしては、2~3億円と言われる移籍金など条件を満たしたクラブについて、あとは香川サイド(仲介人)と相手チームの交渉に任せている――ということだ。
ツォルクSDは続ける。
「私たちがトップチームの選手を削減したいという基本的な考え方については、変えるつもりはない」
来季の強化までも見据え、トップ契約の選手の整理を進めたいという意向を明確に示している。かなりはっきりとした物言いだ。
『キッカー』は「キッカー誌の独自の調査では、モナコへの夏までの期限付き移籍になりそうだ」と報じていた。しかし、その後、頓挫。「トルコのメディアが、ベジクタシュ移籍に向けて話し合われていると報じている」と伝えている。
ベジクタシュは現在トルコ1部リーグで、8勝6分5敗の勝点30で6位につけている。
同様に大衆紙『ビルト』電子版は、「モナコ行きは頓挫。香川は冬の移籍を目指しており、ベジクタシュが最も熱い候補です」と短文で伝えている。
2018-19シーズンの香川は、リュシアン・ファーヴル新監督のもと、リーグ2試合の出場にとどまり、最近はリーグ戦は14試合連続でベンチ外だ。
香川とドルトムントの契約は2020年6月まで。香川はスペインへの移籍を熱望する思いを日本のスポーツ紙で公言していた。
文:サカノワ編集グループ