【浦和】なぜ橋岡が2ゴール決められたのか?ハーフタイム、槙野の助言がキッカケに
ACLブリーラム戦、2得点を奪った橋岡大樹(左)と、先制点を決めた槙野智章。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「中央に入り、いろいろなアイデアを出したらどうか」
[ACL GS1節] 浦和 3-0 ブリーラム/2019年3月6日/埼玉スタジアム2〇〇2
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の浦和レッズ対ブリーラム・ユナイテッド(タイ)戦、浦和の橋岡大樹が2ゴールを奪う活躍を見せた。
昨季からレギュラーを務めてきたものの、この試合の直前の2節・北海道コンサドーレ札幌戦(●0-2)はメンバー外になった。その悔しさを晴らすかのように、右ウイングバックとして全力で走ってボールを追い、球際でも競り勝ち、チームの公式戦今季初勝利に貢献した。
「いろいろな選手が(ケガなどで)いないなか、アジアの中でもタフに戦ってくるチームを相手に、いかに勝利に貢献するかを第一に考えてプレーしました。チーム初勝利を絶対に持ってくるという気持ちでピッチに立ちました。結果、相手がアジアで年齢制限のないチームに物怖じせずできました」
そのように橋岡は試合後、自分の立場うんぬんよりも「勝利」だけを考えたと強調した。
75分、ゴール前で長澤和輝のシュートの弾かれたボールを押し込んだ。88分、汰木康也のクロスが逆サイドにこぼれたところへ、全速力で駆け上がってスライディングで押し込んだ。
なぜ、そのポジションにいたのか――。橋岡は試合後、次のように明かした。
ハーフタイム、槙野から、次のようにアドバイスを受けたそうだ。
『もっとお前はピッチの中央に入って行って、足元に止めるだけではなく、しっかり前を向いてドリブルを仕掛けたり、いろんなアイデアを出したりしたらどうか。もっと自信を持ってトライしていい』
前半は勝利するためには失点してはいけないと、守りに意識が傾いていた。ただ、その槙野の言葉で、浦和の27番はさらに吹っ切れたという。
「まさにその通りで、自信を持っていろんな選択肢を加えていかないといけない。思い切ってやった結果、あそこにボールが来るのではないかと思って、そこに走り込むことが自分の良さだとプレーできました。あのようなプレーをどんどん増やしていきたいです。(2点目も)汰木選手が切り返した時、絶対に来ると信じて飛び込みました」
橋岡にとっても、ようやく、本当の意味で2019年の「開幕」を迎えた。
浦和のメンバーは次の通り。
▽▽浦和レッズ
URAWA REDS
▽先発
GK
1 西川周作
DF
46 森脇良太
(90+3分→4 鈴木大輔 )
2 マウリシオ
5 槙野智章
MF
3 宇賀神友弥
27 橋岡大樹
7 長澤和輝
(77分→29 柴戸 海 )
8 エヴェルトン
10 柏木陽介
FW
19 アンドリュー・ナバウト
30 興梠慎三
(84分→MF 24 汰木康也)
▽控え
SUB
GK
25 福島春樹
DF
26 荻原拓也
6 山中亮輔
FW
14 杉本 健勇
文:サカノワ編集グループ