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【日本代表】久保建英がエルサルバドル戦でベンチ入りする「条件」とは

久保は2試合連続メンバー外か?それとも……。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ブラジルでデビューか。例えば5日に先発したコパ参戦組がメンバー外になることも?

[キリンチャレンジカップ] 日本 – エルサルバドル/2019年6月9日/ひとめぼれスタジアム宮城

 日本代表に初選出された久保建英が6月5日のトリニダード・トバゴ戦はベンチ外となり、スタンドから観戦した。久保をベンチ外にした理由について、森保一監督は「十分A代表でプレーする力は持っていると感じます。ただ、いろいろなプレッシャーが掛かるなか、少しずつ緊張の糸を緩めながら先に進んで行くほうがいいという思いで、彼を見ています。(デビューが)もう少し先になるかどうかは状況次第。このまま成長し続けてくれれば、間違いなくA代表の舞台でプレーできる選手です」と語った。

 つまり、過度なプレッシャーがかかるなかでの戦いが続いており、そこはあくまでも18歳になったばかりの選手として、無理をさせず成長を後押ししたいという考えだ。

 トリニダード・トバゴ戦でメンバー外だったのは、久保建英、中山雄太、川島永嗣、岡崎慎司の4人。いずれもこのあとブラジルでのコパ・アメリカ(南米選手権)の日本代表に選ばれている選手たちだ。

 9日のエルサルバドル戦でも、ベンチ入りを含めた23人が登録可能だ。しかしトリニダード・トバゴ戦に続いて、誰か4人がメンバー外とならなければいけない。

 基本的にこのキリンチャレンジカップの6月シリーズは「3バック」にチャレンジするというテーマに取り組んでいる。9日も今回のキリンチャレンジカップのみ招集されている選手の起用が優先されるだろう。久保はコパ・アメリカでデビューするのでは? という憶測も強まっている。

 では、久保がエルサルバドル戦でベンチ入りする条件について考えてみたい。

 誰かがメンバー外にならなければならない。

 まず、単純にトリニダード・トバゴ戦でダメージの大きい選手、あるいはサブ組を含めコンディションが優れない選手がいれば、入れ替わりで、久保らがすんなりとベンチ入りできる。

 また、例えばトリニダード・トバゴ戦に先発したうえでコパ・アメリカにも登録されている、柴崎岳、中島翔哉、冨安健洋の3人がコンディションを優先し、加えてGK3人のうち一人が外れる形になれば、今回の久保ら4人のベンチ入りが見込める。

 が、柴崎、中島、冨安はむしろ日本代表の現在の柱である。やはり普通に考えれば、エルサルバドル戦も少なからずベンチに入りはするか。「3バック浸透」を重視するのであれば、冨安や柴崎は連戦起用も十分に考えられる(中島はスーパーサブでも面白い)。

 森保監督もこの2試合であらゆる選択ができる状況にして、あえて久保を外したことも見えてくる。実際に森保監督の言葉通り、エルサルバドル戦の「23人」は、これから決定するのだろう。

 とはいえオフに突入しているとはいえ、欧州から呼び寄せてコパ・アメリカには参戦しない、香川真司、原口元気、伊藤純也らが、アタッカー陣の中では9日の試合出場が基本的に優先されるだろう。さらには追加招集された永井謙佑もいる。と考えると、久保のエルサルバドル戦でのまさかの先発大抜擢は可能性が低い。森保監督の先のコメントとも矛盾が生じてしまう。

 そしてベンチ入りしたからと言って、デビューを迎えるかも分からない。確かに、仙台でデビューを果たして話題を集めてブラジルに乗り込むのも盛り上がりそうだが、全くデータがないまま『ブラジルで衝撃デビュー』というシナリオも楽しみではあるが――。

 まずは9日のエルサルバドル戦でのメンバー発表から目が離せない。

Posted by 塚越始

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