【日本代表 採点】停滞感を打破した室屋を評価。昌子、シュミットも「4」。でも「令和の凡戦」はもう勘弁!
[MOM=マン・オブ・ザ・マッチ]マービン フィリップ(トリニダード・トバゴ)
大迫、堂安、WBの二人に「2」の低評価。
[キリンチャレンジカップ] 日本 0-0 トリニダード・トバゴ/2019年6月5日/豊田スタジアム
【選手採点】 ※5が最高、1が最低。原則、出場時間20分以上が対象。
▽先発
GK
23 シュミット・ダニエル 4
強烈なFKを止め、カウンターで進入してきた相手への間合いの詰め方もミスなく対応した。
DF
22 畠中槙之輔 3
力強い守備で相手の屈強FW陣を抑え、求められたノルマは達成した。デビューから2試合連続で無失点。
3 昌子 源 4
「新鮮でした」とリベロで違和感なくプレー。ラインをコントロールしながら、しっかり最終ラインの蓋を閉めた。緊張感も伝わってきたが、むしろ楽しそうでもあった。
16 冨安健洋 3
引きすぎてしまったり、ロングキックが目立つシーンもあったが、無失点と結果は残した。
MF
5 長友佑都 2(79分OUT)
守備のミスはなかったが、引きすぎる時間もやや長かった。この日の相手であれば、攻撃面でギャップを突き、ウイングバックが数的優位を作り出すシステムの特長を生かしたかった。
7 柴崎 岳 3
球際でほとんど負けず、パスの散らし方もスムーズだった。試合を決定づける仕事をしたい。
24 守田英正 3(61分OUT)
最終ラインへのフォローを意識していたことが伺えて、カウンターを打ち消すフィルター役として機能。ボールを奪い切れる力をより発揮したかった。
19 酒井宏樹 2(62分OUT)
大迫の決定機を作り出したが、勝負どころでのクロスのミスはいただけなかった。攻撃面で、もっと迫力を生み出したかった。
11 中島翔哉 3(71分OUT)
長い距離を持ち運び、数少ない見せ場を作り出した。ただ1トップ2シャドー(3トップ)の特性である連係からの崩しではなく、ドリブルによる単独での打開ばかり。果たして3-4-2-1のテストと言えたかどうか疑問が残った一つのファクター。
21 堂安 律 2(71分OUT)
カットインなどからチャンスメイク。ゴールによく迫ったが……気持ちが先走ってしまった印象。
FW
15 大迫勇也 2
ボールを引き出し、収める技術はこの日も高かった。そのあたりの評価は「4」になるが、これだけチャンスがあれば、1点はもたらしたかった。
▽交代出場
MF
25 小林祐希 3(61分 IN)
途中出場から左足のキック精度の高さを見せつけ、敵陣の急所を突いた。もっと大胆に”カラー”を出しても面白かったか。
MF
2 室屋 成 4(62分 IN)
3バックでのウイングバックの経験もあるだけに、縦に鋭く突く動きを増やして、チームの停滞していた攻撃を活性化させた。得点には絡めなかったが、流れを変えた点は評価したい。
MF
9 南野拓実 ⁻(71分 IN)
相手も運動量が落ちているなかトドメのゴールを決めたかった。最後は良いか悪いかは分からないが、システムうんぬんは関係ない形で攻め続けた。
MF
14 伊東純也 -(71分 IN)
室屋とともに右サイドを活性化。切れのある突破で変化をつけた。が、やや強引で周囲と協力して崩しきれなかった。
MF
8 原口元気 -(80分 IN)
浦和時代の3バックではほとんど経験していない(練習ではあるが)左ウイングバックで出場。森保監督はドリブルで相手をはがすことを期待したのだろうが、他の選手との距離が空いてしまい連動せず。むしろ攻撃が一段と淡白になった。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI