交通事故で亡くなったターレスに新潟の矢野貴章「なんでだよ…」「照れ屋で優しかった」
新潟の矢野貴章(左)、昨季まで新潟でプレーしたターレス(右)。(C)SAKANOWA
クラブは鹿児島、大宮との2試合で喪章をつけてプレーすると発表。
アルビレックス新潟で昨季プレーしたブラジル人FWターレス(24歳、ターレス・リマ・デ・コンセイソン・ペーニャ)が6月22日早朝、リオデジャネイロ州サン・ゴンサロの路上でバイクに乗っていたところ交通事故に遭い、病院に搬送されたものの死亡が確認された。今季はポンチ・プレッタでプレー。所属元のヴァスコ・ダ・ガマが公式ホームページで正式に発表した。
昨季はJ2リーグ34試合に出場し、4ゴールを記録。ルヴァンカップでも5試合2得点を奪っていた。特に2018年9月29日の35節・ファジアーノ岡山戦の1-1で迎えた89分、途中出場から強烈なシュートを突き刺し、決勝点を奪取。チームを4連勝に導いたゴールは、サポーターの心にも深く印象に残っている。
このニュースを受けて、新潟の選手たちにも衝撃が走った――。そして新潟で通算8シーズン目を迎える元日本代表FW矢野貴章は、自身のSNSのツイッター( アカウントは @Kisho_Yano_ )で、昨季所属したターレスらブラジル人助っ人らとの写真とともに、次のようにメッセージをつづった。
「なんでだよ…
移籍前は問題児だって聞いてたけど全然そんなことなくて照れ屋で優しかった。
強面だけど笑顔が可愛かった。
岡山戦のゴールや一緒にプレーしたこと忘れないよ!
Eu lhe ofereço as mais sinceras condolências neste dia triste. R.I.P. Thales」
ついに最近まで一緒のピッチに立ち、トレーニングに励んできた。そんな元チームメートの早すぎる死。地球の反対側から届いた訃報を、現実として受け止めることは難しく、信じられない。信じたくない。そんな無念さが伝わってくる。
新潟は6月29日の20節・鹿児島ユナイテッドFC戦、7月6日の21節・大宮アルディージャ戦で、選手が喪章をつけてプレーすると発表。また、大宮戦では試合直前に黙祷を行なう。
J2・2シーズン目の新潟は、6勝5分8敗(26得点・24失点)の13位。ターレスのためにも、ここから意地と底地からを見せたい。
文:サカノワ編集グループ