【引退会見】F・トーレスが”最強DF”にあの二人を挙げる
鳥栖でプレーするフェルナンド・トーレス。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
カレーラス前監督退任による引退への影響は否定。
サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが6月23日、東京都内で引退記者会見を行い、そこで欧州でプレーしてきたなかでチームメイトとして最も印象に残っている選手、対戦してきたなかで最も手強かった選手を挙げた。
まず、「できることならば、もう一度一緒にプレーしたい」と名前を挙げたのが、リバプールFC時代の同僚であるスティーブン・ジェラードだった。
「彼は私のことを選手として成長させてくれました。それにピッチ上のみならず、オフ・ザ・ピッチでも本当に素晴らしく、いろいろな影響を受けてきました。彼とともに過ごした3年半に戻れるならば、もう一度一緒にプレーしたいという気持ちがあります」
そのように、一時代を築いたリバプール時代を回顧した。
一方、手強かった選手には、二人の名前を挙げた。
「対戦相手では、たくさんの選手がいて一人の名前を挙げるのは難しいです。ただ最も手強かったディフェンダーは、ジョン・テリー(元・チェルシーFC)とプジョル(元・FCバルセロナ)です。彼らは強靭な身体を持っていて、ディフェンダーとしてもとても良い選手で、対戦する時はいつも大変でした」
そのようにプレミアリーグ、そしてUEFA欧州チャンピオンズリーグでのライバルチームの名センターバックを称賛していた。
また、鳥栖の指揮を執ったものの解任されたルイス・カレーラス前監督の去就も、今回の引退の決断に関係したのか? その問いにフェルナンド・トーレスは「カレーラス監督の退任は、今回の決断とはまったく関係ありません。あくまでも、私がピークのレベルに到達できないと考えたから決めたこと。たとえ、もしもチームが現在トップにいたとしても決断は変わらなかったと思います。彼と引退の件は関係ありません」と否定した。
フェルナンド・トーレスは8月23日のJ1・24節、鳥栖のホームである駅前不動産スタジアムでのヴィッセル神戸戦をラストマッチに現役を退くことを発表。その後は、アドバイザーとして鳥栖の下部組織やクラブ組織の改革などに取り組んでいく意向だ。
文:サカノワ編集グループ