【浦和】橋岡大樹が蔚山との大一番を控え合流「2か月分の思いを全てぶつける」
アウェーの蔚山現代戦前日、”決戦”への思いを語った橋岡大樹。(C)SAKANOWA
4月の神戸戦で負傷交代して以来、公式戦出場なるか。
[ACL 決勝T①-2nd] 蔚山現代 – 浦和/2019年6月26日/蔚山文殊サッカースタジアム
浦和レッズのDF橋岡大樹が間に合った――。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)蔚山現代とのセカンドレグ、橋岡が遠征メンバー20人の中に帯同、約2か月ぶりの公式戦出場と勝利へ意欲を示した。
橋岡は4月20日のJ1・8節のヴィッセル神戸戦(〇1-0)の試合中に左のハムストリングスを負傷し、57分に宇賀神友弥と交代していた。当初は間もなく復帰できると思われたが、本人も楽しみにしていたU-20ワールドカップ(W杯)に間に合わず、さらにチームは成績不振により監督交代に……。その間、いろいろな想いが去来しながら、リハビリに専念してきた。
「久々ですが、試合に出ることができたら、自分のできる限りのことを精一杯、やることしか考えていません」
そのように橋岡は短い言葉に決意を込めた。
コンディションは問題なし。だからこそ、この決戦の地に来た。
「ここに来ているということは、100パーセント以上の自分の力を出せるから。僕自身としては、絶対にそれができると思っています」
ピッチに立てずにいる2か月、どんな気持ちで浦和の戦いを見てきたのか。5月17日に20歳の誕生日を迎えたDFは、「自分のポジションの選手のプレーはずっと観察していました。何より早くこのチームで、みんなと同じピッチで戦いたいとずっと思っていました。そういう2か月間でした。試合に臨めれば、その全てをぶつけたいです」
そして橋岡は誓った。
「とにかく走って、戦って、ワイルドに攻撃参加して行きたいです」
もちろん、まだベンチ入りできるかどうかも分からない。ただ、チームのため、勝利のために、走り切りたい――。橋岡が公式戦のピッチに立つことを渇望し、闘志を奮い立たせている。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI