【女子W杯なでしこの風景】その笑顔をもっと見たかった
イングランド戦、ゴールを決めた菅澤優衣香を迎えるなでしこジャパンの選手たち。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「1勝」に終わった現実。
[女子W杯 決勝T1回戦] 日本 1-2 オランダ/2019年6月25 日/ルート・ド・ロリアン
フランス女子ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、なでしこジャパン(日本女子代表)はオランダ女子代表に1-2で敗れ、ベスト16で姿を消すことになった。
最近の国際大会では、リオデジャネイロオリンピックの出場権を逃したものの、高倉麻子監督のもと、今回のワールドカップ出場権を獲得。選手の世代交代を進めながら、2011年以来2大会ぶりの世界一を目指した。
しかし、グループステージでスコットランドから1勝を収めたのみ。グループステージ1勝1分1敗、そして決勝トーナメント1回戦で終わった。
FIFAランキングでは日本より上である、イングランド女子代表、そして今回のオランダ女子代表に善戦はした。しかし紙一重のその差を埋めることは、最後までできなかった。
来年の東京五輪に向けて、多くの課題が噴出した。加えて、女子サッカーへの関心も大きく減退している――。
監督交代論も出ているが……。何かもっと大きなところで、なでしこは変化を求められていると言えるだろう。
何より彼女たちのこの笑顔を、もっと見せてもらいたかった。
文:サカノワ編集グループ