なぜ、レアル久保は「ユース登録」に?18歳だからこそのメリットが…
日本代表での久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
昨季ヴィニシウスも活用した”出世街道”。
レアル・マドリードのFW久保建英が7月17日までに、19歳以下のユース世代にあたる「フベニールA」に選手登録された。スペインの『AS』紙によると、そのうえで新シーズンは、レアル・マドリードBチームの「カスティージャ」でプレーすることになるという。
なぜ、登録上、ユースチームになったのか? 同紙によると、昨季ブラジル人のヴィニシウス・ジュニオールも活用したルール上の”メリット”があるからだという(かつてはFCバルセロナのリオネル・メッシも)。
スペイン1部リーグでは、EU外3選手の登録が認められている。現在、レアル・マドリードのトップチームは、フェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ)、エデル・ミリトン、そしてヴィニシウス(いずれもブラジル)がEU外選手としてプレー。このうちバルベルデが、今季早い段階でスペイン国籍を取得する予定だという。
久保はそれまで基本的にカップ戦出場の可能性はあるものの、リーグ戦には出られない。ただ、昨季、チームが低迷した際にカップ戦を経て、リーグ戦に抜擢されたヴィニシウスのような起用法は十分考えられるのだ。
そこでプラスに働くのが、10代だからこその「フベニールA」への登録である。
カスティージャ所属の場合、トップチームでは「9試合」しか出場できない制約がある。しかし、同紙によると、ユースチーム所属の場合、カテゴリー移動が自由にできるという。つまり、久保はユースからさらにカテゴリーの高いカスティージャでプレーしながら、外国籍選手の問題さえ解決すれば、トップチームで何試合でも出場が可能になるのだ。
実際ヴィニシウスはそのルールを活用して、18歳だった昨季、レアルのトップチームの一員として、リーグ18試合に出場(2ゴール)した。
もちろん、そのためには、現在のキャンプや今後のアメリカ遠征、さらにはラウール・ゴンザレス監督のもとでのカスティージャでチャンスを掴む必要がある。久保にとっては、さっそく気の抜けない挑戦の日々が待ち受けている。
現在カナダ・モントリオールでキャンプ中のレアル・マドリードはこのあと、アメリカでの「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」に参戦。21日日本時間9時からバイエルン・ミュンヘン、同24日18時からアーセナルFC、同27日8時30分からアトレティコ・マドリードと対戦する予定だ。
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[サカノワ編集グループ]