中村憲剛の技ありクロスからダミアン弾!川崎がチェルシーを下す
チェルシーのコヴァチッチと競り合う川崎の家長昭博。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
カバジェロとダヴィド・ルイスの牙城を最後に打ち破る。
[JリーグWC] 川崎 1-0 チェルシー/2019年7月19日/日産スタジアム
Jリーグワールドチャレンジ2019川崎フロンターレ対チェルシーFCの一戦は、87分、中村憲剛のクロスにブラジル人ストライカーのレアンドロ・ダミアンがヘッドで合わせ、これが決勝点に! 川崎がチェルシーを1-0で打ち破る殊勲の勝利を収めた。主催者の明治安田生命マンオブザマッチ賞には中村、最も印象に残るプレーを見せたヨコハマタイヤ賞にはダヴィド・ルイスが選ばれた。
イングランド・プレミアリーグのチェルシーは、フランク・ランパード新監督のもと来日。昨季FAカップとヨーロッパリーグを制したブラジル代表DFダヴィド・ルイス、コヴァチッチ、さらにレンタル復帰したバチュアイら豪華布陣がスターティングメンバーに名を連ね、立ち上がりから主導権を握り続けた。注目されたエンゴロ・カンテはベンチ外となったが、やはり選手層のぶ厚さを見せつけた。
一方、Jリーグ連覇中の川崎は、齋藤学と阿部浩之がウイング、小林悠がセンターフォワード、そして家長昭博がトップ下に入る攻撃的な布陣で挑み、前半終了間際には家長が決定的なシュートを放ったが、GKカバジェロの好セーブに阻まれた。
今回は9人まで交代可能で、後半に入ると、両チームともに大幅にメンバーを変更。チェルシーはフランス代表のオリヴィエ・ジルー、アメリカ代表クリスチャン・プリシッチらを投入し、攻撃の圧力を一段と強めた。
さらに川崎も鬼木達監督が辛抱強く連係を高めてきたレアンドロ・ダミアン&知念慶の2トップなど前線を全員変更。さらに残り10分を切ったところで中村憲剛を投入する。
すると迎えた87分、ペナルティエリア内での中村の左足のフワリと浮かしたクロスに、ファーサイドにいたレアンドロ・ダミアンがヘディングシュートを叩きつけ、それまで好セーブを続けていたカバジェロやダヴィド・ルイスの牙城を打ち破った。
レアンドロ・ダミアンは試合後、「チェルシーと試合ができるなんて光栄なこと。そこで自分たちの形で勝利を収められたことを本当に嬉しく思います。それまで三度外していたので、決められて嬉しかった。サポーターが力を与えてくれたゴール。さらに加速し、この日の経験をJリーグでも活用して、力を発揮していきます」と語った。
両チームのメンバーは次の通り。
▽川崎フロンターレ
KAWASAKI FRONTALE
▽先発(交代)
GK
1 チョン・ソンリョン
(65分 21 新井 章太)
DF
2 登里 享平
(83分 14 中村 憲剛)
4 ジェジエウ
5 谷口 彰悟
MF
6 守田 英正
8 阿部 浩之
(HT 28 脇坂 泰斗)
19 齋藤 学
(HT 16 長谷川 竜也 )
22 下田 北斗
(HT 17 馬渡 和彰 )
25 田中 碧
(65分 34 山村 和也)
41 家長 昭博
(HT 20 知念 慶)
FW
11 小林 悠
(HT 9 レアンドロ ダミアン)
▽控え
DF
36 馬渡 洋樹
26 マギーニョ
29 舞行龍ジェームズ
MF
31 原田 虹輝
35 イサカ ゼイン
▽チェルシーFC
CHELSEA
▽先発(交代)
GK
13 ウィリー・カバジェロ
DF
3 マルコス・アロンソ
(HT 33 エメルソン)
15 クル・ズマ
(HT 4 クリステンセン)
28 セサル・アスピリクエタ
(HT 21 ダヴィデ・ザッパコスタ)
30 ダヴィド・ルイス
MF
5 ジョルジーニョ
(56分 6 ダニー・ドリンクウォーター)
17 マテオ・コヴァチッチ
(57分14 ティエムエ・バカヨコ )
19 メイソン・マウント
(65分 24 クリスチャン・プリシッチ)
FW
11 ペドロ
(HT 8 ロス・バークリー)
16 ケネディ
(71分 45 ケイシー・パルマー)
23 ミシー・バチュアイ
(HT 18 オリヴィエ・ジルー)
▽控え
GK
52 ジェイミー・カミング
DF
29 フィカヨ・トモリ