久保建英がスペインで初のフル出場。「7」番でカスティージャ2試合目、完敗を喫す
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
決定的なシュートを2本放つもののレオネッサに0-3。
レアル・マドリードのBチームにあたるカスティージャが現地時間8月14日夜、アウェーのエスタディオ・レイノ・デ・レオンで同リーグのクルトゥラル・レオネッサとトレーニングマッチを行い、0-3で敗れた。前日にトップチームの練習に参加していた18歳の日本代表MF久保建英が参戦。前回に続き背番号「7」をつけて主戦場の右MFで先発し、後半に決定的なシュートを立て続けに放つチャンスが訪れたものの、ゴールを決め切れなかった。
カスティージャデビューを果たしたADアルコリコン戦に続いて、ラウル・ゴンザレス監督のもと、「7」番をつけて右MFのポジションで先発。久保は16分に長い距離を持ち上がり、左へのサイドチェンジから好機を作り出した。
しかしカスティージャはドリブル主体で力強い攻撃を仕掛ける相手に苦しみ、前半に左サイドから崩され2失点(1本はコーナーキックから)。さらに後半立ち上がりにも最終ラインの連係ミスから3点目を決められてしまう。
久保は64分に右サイドでパスを受けると、フリーに持ち込みシュートを放つものの、ゴール前にいた味方にボールが当たってゴールならず。その直後にも、スルーパスから抜け出してGKと1対1になるものの、シュートをGKにセーブされた。
その後は状況に応じて左サイドにポジションを取るなど打開策を見出そうと試みた。
久保がボールを持つと”何か”が起きる予感がして、味方も徐々に信頼してパスを集めるようになっていった。ただ、久保がまだカスティージャのチームメイトの特徴を掴み切れずにいるようで、試合中にお互いにいろいろ確認し合あったり、要求し合ったりする場面も見られた。
久保にとっては前回によりも力のある相手で、そのなかでボールに触れる機会も多かった。ただ負傷による長期離脱が発表されたロドリゴ不在の影響も感じられ、連係で崩す機会は限られた。
試合はそのままカスティージャが0-3で敗れた。
久保はスペインにわたって初の実戦フル出場。それでもアフターチャージを受けることも多く、そのあたりが今後のプレーにどのような影響を与えていくかも気になるところだ。
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[文:サカノワ編集グループ]