レアルのジダン監督が久保の「来季復帰」をペレス会長に直訴か
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
スペインメディアが、「ブルーノ・フェルナンデス以上に評価し、チームの軸に考えている」。
スペインのデジタルスポーツメディア『ディアリオ・ゴル』は9月12日、レアル・マドリードの今オフの補強を総括し、早くも来シーズンについても言及した記事を掲載している。ジネディーヌ・ジダン監督は2020-21シーズン、RCDマジョルカにレンタル移籍した久保建英のレアルへの復帰をフロレンティーノ・ペレス会長に優先してほしいと直訴したという。
記事によると、すでに他の媒体にも既出の通り、ジダン監督はマンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバを獲得できなかったことに落胆をしているという。結果的にエデン・アザールのみしかビッグネームを獲得できず、しかも彼がケガなどもあって、思うように活躍できずにいる。これまでのところ、補強が成功した、とは言えない状況だ。
一方、今後(次の冬や来年)もポグバ獲得が難しい場合、ペレス会長は「プランB」として、クリスティアン・エリクセン(27歳/トッテナム・ホットスパー/デンマーク代表)、ドニー・ファン・デ・ベーク(22歳/アヤックス・アムステルダム/オランダ代表)、ブルーノ・フェルナンデス(24歳/スポルティングCP/ポルトガル代表)の獲得を、ジダン監督に進言しているという。
もちろん、ポグバ獲得が第一だ。しかし一方、記事では「ジダン監督は久保建英に魅了され、来シーズン、彼を(マジョルカから)復帰させなければならないとペレス会長に語っている」という。
記事は次のように続く。
「フランス人指揮官はそこまでブルーノ・フェルナンデスの獲得は望んでいないようだ。
もしもポグバの獲得が難しければ、ジダン監督は久保をレアル・マドリードの新たな舵取りにしたいと考えていると、これまでにもコメントしている。
この日本人選手はレアル・マドリードの将来にとって非常に重要な選手であり、まず今シーズン、マジョルカにてヨーロッパのシーンで重要な選手であることを証明しなければならない」
ジダン監督やペレス会長のコメントは掲載されていないが、スペインの中で、それだけ久保の動向が、今でも注目されていることが分かる。
いずれにせよ、マジョルカで活躍することが、今シーズン、久保にできる唯一のこと、と言える。
マジョルカは9月13日にナイターで、アスレティック・ビルバオと対戦する。マジョルカは現在1勝2敗で14位、一方、ビルバオは2勝1分で2位だ。
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[文:サカノワ編集グループ]