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日本、油断大敵。中国が死んだふりをしたまま死んでしまっただけ

日本代表が中国に勝利!(C)JFA

W杯アジア最終予選。中国メディア「死ぬほど保守的だった」。

[W杯 アジア最終予選] 中国 0–1 日本/2021年9月7日18:00(日本時間8日0:00)/ハリーファ国際スタジアム(カタール・ドーハ)

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組の第2戦、日本代表(SAMURAI BLUE)が大迫勇也のゴールで中国代表に1-0の勝利を収めた。日本は同予選初勝利で1勝1敗、一方、中国は2連敗。

 これまで4バックで戦ってきた中国だが、「守備に修正を加える」と語っていた李鉄(リー・ティエ)監督が5-3-2システムを採用。GKを含めると9人から10人でゴール前に人数をかけてきた。

 ところが、人はいるものの、まったくボールを奪おうとしない。日本の選手は次々とフリーのまま中国陣内に入り込んだが、クロスやキック、そしてフィニッシュ精度を欠いた。

 結果、サイドを簡単に打ち破った伊東純也のクロスから、大迫勇也のゴールが決まった。

 試合データは、シュート数が日本の18本に対し中国3本。しかも中国の枠内シュートは、オーストラリア戦に続き2試合連続ゼロという体たらくぶりだった。

 この内容に『サッカー・チャイナ』は、「両チームの実力差は歴然としていて、中国代表の守備的な戦略は現実的だった。前半終了間際の失点につながった選手の気の緩みがなければ、この樽型フォーメーションは日本の攻撃をほぼ封じ込めていた」と、その現実的な対応を評価している。

  一方、「問題点はあまりに保守的で、日本の最終ラインは嫌がることなく、楽なプレーをさせた。攻撃をあきらめてしまっていた」 と指摘。60分過ぎの3人替えにより、「日本代表のミスは増え、相手のシュートは4本に減った」と一定の評価を下している。

 B組の上位2チームと最初に対戦できたことをポジティブに捉え、ここから逆襲に向かおうと背中を押している。

 確かに選手交代後に何かが起こりそうな予兆をもたらした。しかし、結局、中国のチャンスはほぼなし。死んだふりをしたまま死んでしまう、最悪の負けパターンの一つとなってしまったのもまた事実だ。

 DAZNでゲスト解説した元日本代表監督であり、中国リーグの杭州緑城で指揮を務めた経験のある岡田武史氏は中国代表に対し、「ちょっと、かなり重症と言いますか。このままではまずいだろうという感じでしょうね」と厳しい指摘をしていた。

 日本が決して良かったわけではない。そのあたり評価を間違えてしまうのは油断大敵だ。

 アジア最終予選、中国はこのままカタールに残って合宿を続け、10月7日にホーム扱いのベトナム戦、12日にサウジアラビアとのアウェーゲームに臨む。一方、日本は10月7日にアウェーでサウジアラビア、12日にオーストラリアと対戦する。

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【PHOTO】日本代表FW大迫勇也の一挙手一投足(6枚)

[文:サカノワ編集グループ]

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