岡崎がいれば…。マラガがピンチ、11人しかおらず「週末の試合延期」を申請
マラガ入りが決定した際の岡崎慎司。※マラガCFTVより
相次ぐケガ人、出場停止、アカデミー選手の代表招集など…まさに台所は火の車。
スペイン2部リーグのマラガCFが、まさかの事態に見舞われている。
この夏に人件費(サラリーキャップ)に関するファイナンシャル・フェアプレー違反により、ラ・リーガから選手登録の制限を受けたマラガは、今夏に契約を結んだ岡崎慎司らを手放さざるを得なくなった。岡崎は選手登録最終日にフリーエージェントとなり、2日後、2部のSDウエスカに完全移籍。結局、マラガはプロ契約を17人しか結べず、ユースの選手を昇格させることで対応してきた。
しかし、スペインのスポーツ紙『マルカ』によると、相次ぐ負傷者と出場停止、さらにユースを含めた代表選手の招集により、クラブには現在11人しかプロ選手がおらず、そのうち4人が軽いケガなどを抱えていてプレーできるかどうか微妙なコンディションだという。そのためマラガは10月9日、スペインサッカー連盟に対し、10月12日のカディスCF戦を延期できないか問い合わせたそうだ。2部リーグは国際Aマッチ期間も試合が行われる。
記事では「これまでアカデミーから選手を呼んでやりくりして、トップチームでプレーさせてきた。ただ、規定ではプロ選手が最低でも7人がピッチに立ち、1試合でアカデミーなどアマチュアで登録できるのは6人までと定められている」という。また、マラガはこのルールを破り開幕戦で9人のユース選手を登録。「プロ選手7人出場」のルールは守ったが、その後、スペインサッカー連盟から罰金を科された。
そうした”前科”もあり、もはや、選手のやりくりができないということだ。もちろん、延期できたとしても、この問題の根本は少なくとも冬の移籍市場が開くまで解決に向かわないと思われるが……。
この夏にプレミアリーグのレスター・シティFCを退団してマラガと契約を結んだ岡崎は、期限ギリギリまで調整したものの、ラ・リーガに登録が認められず、退団を余儀なくされた。その後、マラガは「新戦力を登録できるように最大限の努力をして、アブドゥラ・アル・タニ会長やクラブスタッフは正確に指示された業務を遂行。岡崎はフリートランスファーの選手であるものの、給与制限の対象選手であると言われたことで届け出の修正業務も行ったが、ラ・リーガに認められなかった」と経緯をファンに報告していた。
こうした状況もあり、マラガは現在1勝5分4敗で19位に低迷している。今週末もさることながら、果たして今後どうなっていくのか。クラブにとっては死活問題だ。
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[文:サカノワ編集グループ]