【日本代表この1枚】元マリノス久保&畠中、”運命のコンビ”は誰を見つけたのか?
モンゴル戦後に揃って笑顔を浮かべる久保建英(右)と畠中槙之輔(左)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
昨季同時期に横浜FMに加入、揃ってデビュー。そして初アシスト&初ゴール――。
[カタールW杯 アジア2次予選3節] タジキスタン – 日本/2019年10月15日17:15(日本時間21:15)/パミール・スタジアム(ドゥシャンベ)
日本代表は10月15日にカタール・ワールドカップ(W杯)2次予選、アウェーでタジキスタン代表と対戦する。いずれも2連勝中。FIFAランキングは日本が31位、タジキスタンが115位。
さて、先日の10日に埼玉スタジアム2〇〇2で行われた日本代表対モンゴル代表戦(〇6-0)での一コマ。試合後、サポーターにあいさつをする日本の選手たちの中に、この日ベンチで試合を見守った久保建英(RCDマジョルカ)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)が揃って歩く姿を捉えた1枚があった。
そして二人はスタンドにいる誰かを見つけたようで、笑顔を浮かべている。共通の知り合い、だろうか。
久保と畠中は昨年の夏、ほぼ同じタイミングで横浜FMに移籍し、半年間チームメイトとしてプレーしている。
畠中は東京ヴェルディでバリバリのレギュラーだったが、完全移籍で引き抜かれた。一方、久保は逆にFC東京のトップチームでは出番を得られずにいた中で期限付き移籍を決断して話題を集めた。
久保はその年の秋に開催されるU-19アジア選手権に臨むU-19日本代表に、おそらく選ばれるはずだが、この状況であれば招集されなくても不思議ではない、という立場にあった。そう考えると、横浜FM移籍が人生の突破口を切り開いた一つの挑戦だったことが分かる。横浜で出場機会を掴み、U-19代表ではエース級の大活躍でU-20ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得。その冬、FC東京に復帰してからの成長ぶりは誰もが知るところだ。
二人は横浜FM時代、運命的なデビューを果たしている。
2018年8月22日、三ツ沢球技場での天皇杯4回戦、横浜FM対ベガルタ仙台戦。初めてトリコロールのユニフォームを着て、先発出場を果たした。
すると前半40分、久保のクロスに畠中がボレーで合わせ、一時1-1と追い付くゴールを奪ってみせた。デビュー戦初アシストと初ゴール――。久保のほうが注目を集めたわけだが、畠中も確かな感触を掴む一発を叩き込んでいた。
ただ試合は2-3で敗れ、前回準優勝に敗れた雪辱を誓った大会を落としたことで、けっこう大きなダメージも受けた。ちなみに仙台には西村拓真(CSKAモスクワ)がいたり、この1年での選手の入れ替わりには少し驚かされる。
いずれにせよ、あの三ツ沢の夜は、こうして二人が日本代表に揃って選ばれる日を予感させていた。もちろん、すべての後付け。結果論だが。
実際のところ、2022年のカタールW杯、二人が日本代表で揃ってピッチに立っているかはまだ分からない。その時が来たら、この写真から始まったストーリーを改めて振り返りたい。
まずは15日、果たして二人はタジキスタン戦のピッチに立つことができるか――。
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[サカノワ編集グループ]