レアル・マドリードを「久保が脅かす」。ジャイキリあるか!?
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』がキーマンに挙げる。
[スペイン1部 9節] マジョルカ – レアル・マドリード/2019年10月19日21:00(日本時間20日4:00)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ
スペインメディアの『ムンド・デポルティーボ』は10月16日、19日に行われるRCDマジョルカ対レアル・マドリード戦に向けて、「久保がレアル・マドリードを脅かす」と題した記事をWEB版に掲載した。レアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍した久保を、この試合のキーマンに挙げて、レアル側の目線で『警戒』している。
スペインリーグではレンタル移籍であっても所属元との試合に出場できる。そのため、久保は今回、試合に出場する”権利”がある。
とはいえ、日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の10月シリーズに参戦するため、長距離移動による負担を強いられ、その間はチーム練習にもちろん加われなかった。また疲労からの回復にも時間を要す。その日本代表戦でも、アディショナルタイムを含めわずか6分間の出場時間しか得られず、勢いをつけてチームに合流することもできなかった。
記事では、久保はビセンテ・モレノ監督のもとでまだレギュラーポジションを掴めずにいるものの、コンスタントに出場機会を得て、これまでリーグ6試合322分出場している現状を伝える。そして今回、「久保は『自分の』クラブを倒すチャンスになる」として、マジョルカのホームゲームでもあることから、最も警戒すべき一人に挙げている。
また、「(レアル・マドリードの)ジネディーヌ・ジダン監督はプレシーズンで彼を起用し、非常にポジティブな結果を残していた」と、久保のジダン監督との”相性”の良さにも触れている。ジダン監督と再会によって、久保にも変化が起こるのか。
レアル・マドリードはUEFA欧州チャンピオンズリーグのグループリーグでは1分1敗(2得点・5失点)で最下位の4位に低迷しているものの、国内リーグは、これまで5勝3分(16得点・8失点)の勝点18で首位に立っている。
一方、マジョルカは前節エスパニョールに2-0で勝って開幕戦以来の勝点3を掴んだ。しかしそれでもまだ2勝1分5敗(6得点・12失点)で降格圏の18位(20チーム中)に甘んじている。
代表選手をより多く抱えているレアル・マドリードもまた、この試合に向けて全員が揃って全体練習をする時間は限られていた。マジョルカが”金星”を奪うチャンスは十分あるのではないか。
そして久保は出場機会を得られるのか? もちろん久々に先発でピッチに立つ姿を見たい。ただ、前節勝利を収めた試合は途中出場だったことを考えると、スタメンは難しい状況と言える。
であれば、拮抗した展開のなか、勝負を決するカードとして登場するのが理想的だが――。相手はレアル・マドリード。そう上手いようには、いかないかもしれない。いずれにせよ、ここで一つ――久保がスペインに渡った覚悟を改めて示すような、何かしらインパクトを残すプレーを見せたい。
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[文:サカノワ編集グループ]