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久保建英は諦めない「5ポイント差、勝てばチャンスある」。マジョルカ降格回避へ崖っぷち

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

右サイドを再三にわたり切り裂くもののゴールを奪えず、アトレティコに0-3完敗。残り4試合。

[スペイン1部 34節] A・マドリード 0-3 マジョルカ/2020年7月3日(日本時間7月4日)/ワンダ・メトロポリターノ

 RCDマジョルカがアウェーでの無観客試合、アトレティコ・マドリードに0-3で敗れ、新型コロナウイルスの中断明け初となる連勝はならなかった。日本代表MF久保建英は10試合連続でのリーグ戦スタメン出場を果たし、再三にわたり右サイドを攻略したもののゴールをもたらせなかった。チームはリーグ8勝5分21敗の勝点29(35得点・59失点)で、2部降格圏の18位のまま。

 久保は対峙する19歳のマヌ・サンチェスとのマッチアップを何度も制し、右サイドをえぐる二度の“二人抜き”も披露。後半にはスルーパスからもチャンスを作り出した。ただ、チーム全体でキックミスなど精度を欠くプレーも目立ち、そこを突かれてディエゴ・シネオネ監督率いるアトレティコ・マドリードに3失点を喫した。

 久保の試合後のコメントがスペインメディア『アス』に掲載された。

 まず29分のやり直しのあとに決められた先制点のPKについて。アルバロ・モラタがPKを蹴る前に、マジョルカのアレクサンダル・セドラルがペナルティエリアに入っていたためで、しかもGKマノロ・レイラの弾いたボールをクリアしていた。

「スタッフに確認したところ、選手がエリア内に入っていたということで、(主審はOFRで)見直すことはできないと言われました。(GKの足がラインから出ていたのでは?)ゴールキーパーのポジションまでは確認できませんでした。今でも疑問には思っています」

 17位のセルタは週末に試合を行うため、目下、暫定で5ポイント差。4試合でひっくり返すには、かなり厳しい状況だ。

「他チームの結果にもよりますが、5ポイント差はまだチャンスがあり、非常に重要な4試合が残っています。結局、結果を残せなければダメ。チームの力になりたいです。物事が上手くいかない日もありますが、セルタ戦(〇5-1)のように上手くいく日もあります」

 そのように久保は決して諦めていなかった。

 このあと、マジョルカはレバンテUD、セビージャFC、グラナダCF、CAオサスナとのカードを残す。次戦まで久々に1週間のインターバルも空く。

 レアル・マドリードからレンタル移籍中の久保は、これまでリーグ31試合・3得点・5アシストを記録。7月9日(日本時間10日2:30)のホームでのレバンテ戦で勝利できれば、奇跡への灯はともるか。久保には再開後初となる、通算4ゴール目も待望される。

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[文:サカノワ編集グループ]

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